アッペンツェル市の独立とは? わかりやすく解説

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アッペンツェル市の独立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 06:03 UTC 版)

アッペンツェル戦争」の記事における「アッペンツェル市の独立」の解説

講和条約により、アッペンツェル市はライン峡谷ボーデン湖付近ザンクト・ガレン修道院領を獲得した。またザンクト・ガレン市もアッペンツェル市に再接近した。巻き返しを図る修道院対しオーストリアフリードリヒ4世オーストリア軍援軍として出した1405年6月17日オーストリア軍アッペンツェル市の国境地帯であるシュトス峠でアッペンツェル軍に遭遇し敗走した。これについて、アッペンツェルから女性たち大挙して夫たち助けに来たのをオーストリア軍アッペンツェル軍の第二陣と誤認し撤退したという伝説があるが、これは後年史料にしか登場しない話であり、史実性はないと考えられている シュトス峠の戦い勝利したアッペンツェル市は、ザンクト・ガレン市と同盟を結びなおした。この同盟は「海を越え同盟」(スイス語: Bund ob dem See 、海とはボーデン湖のこと)という通称知られる。これにより、オーストリアボーデン湖地域における影響力大きく揺らいだ1406年までに、同盟軍60上の城を落とし、うち30破壊した。またザンクト・ガレン修道院長までも捕虜したためアッペンツェル市はコンスタンツ司教により破門された。 同盟軍勢力伸長している間に、オーストリア体制立て直した。また1406年9月11日平民構成され同盟軍対抗するべく、周辺貴族たちにより「聖イェルゲンの盾騎士団」(スイス語: Sankt Jörgenschild )が結成され1407年同盟参加した都市ブレゲンツ包囲した救援向かったアッペンツェル軍は騎士団オーストリア軍敗北し同盟空中分解した。ザンクト・ガレン市とシュヴィーツ州オーストリア軍攻撃避けるために貢納金を支払い1408年4月4日神聖ローマ皇帝ループレヒト同盟解消させた。 講和条約において、ザンクト・ガレン修道院アッペンツェル市への宗主権放棄したが、納税体制は変わらなかった。1410年までに和平破られた。 1411年アッペンツェル市は原初同盟の各邦(ベルンを除く)と防衛同盟を結び、修道院対す地位大きく向上させた。ただしこの時点アッペンツェル市は原初同盟の準構成都市という扱いであり、正式加盟1513年まで待つことになる。翌1412年アッペンツェル市は改め修道院へのあらゆる納税拒否した1421年原初同盟仲裁入ってアッペンツェル市に修道院へ税を納めるよう求め神聖ローマ皇帝ジギスムントアッペンツェル市に帝国アハト刑宣告した。これをもアッペンツェル市が無視すると、市は聖務禁止処されたうえで、トーゲンブルク伯フリードリヒ7世と聖イェルゲンの盾騎士団アッペンツェルに向け進軍した1428年12月2日、この連合軍はゴッサウ・ヘリザウ間でアッペンツェル軍を破った1429年結ばれた条約で、アッペンツェル市は修道院に「延滞していた」税の支払い強いられたが、同時に今後こうした税が廃止されることとなったアッペンツェル市はようやくザンクト・ガレン修道院から名実ともに独立を果たすとともに原初同盟との結びつき強めていった。

※この「アッペンツェル市の独立」の解説は、「アッペンツェル戦争」の解説の一部です。
「アッペンツェル市の独立」を含む「アッペンツェル戦争」の記事については、「アッペンツェル戦争」の概要を参照ください。

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