アダルトゲームとの関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 06:02 UTC 版)
「成人向け漫画」の記事における「アダルトゲームとの関連」の解説
成人向け漫画は、アダルトゲームと連携して発展してきた。光栄マイコンシステム(現・コーエー)の「ナイトライフ」が日本最初のアダルトゲームとされているが、ゲーム性はなく、実用ソフトとも言えるものであった。その後、1982年(昭和57年)、九十九電機が野球拳ゲームを、またパソコンショップ高知 (PSK) が「ロリータ野球拳」を発売するが、前者は漫画家の槙村ただしが作成したソフトで、後者はタッチが吾妻ひでお風であった。このように、アダルトゲームは草創期からアニメ調の絵柄が受け入れられてきた。これは、成人向け漫画の購買層と重なる。極初期には、劇画調のアダルトゲームもあったが、現在はほとんどすべてがアニメ調のゲームである。 その後、多数のアダルトゲームが発売されるが、成人向け漫画の作家と、ゲームの原画家や彩色家、シナリオ作家などと多くの人材の交流が行われている。また、ヒットしたアダルトゲームの漫画化なども行われている。ただし、成人向け漫画は、毎回性的描写を入れつつ、雑誌に一話ずつ掲載するのが主な発表形式であり、アダルトゲームを漫画化した場合は性的描写不足になりがちなため、性的描写を無くして一般向け漫画にする場合の方が主流である。また、アダルトゲームの漫画作品化については、大半が何らかの別のメディアミックス企画やその構想に関連し、アニメ化など関連作品の展開を見据えた動向調査などの役割も持っている事が多く、この様な性格を持つ作品の大半では、性的要素が排除される。ただし、作画担当者には成人向け漫画を専門にしていた漫画家や同人作家が起用されることが幅広く行われており、その様な者にとっては一般向け漫画に進出する重要なステップの1つとして機能している。 アダルトアニメとの連携も大きい。アダルトアニメの原作として、成人向け漫画が選択されることもある。
※この「アダルトゲームとの関連」の解説は、「成人向け漫画」の解説の一部です。
「アダルトゲームとの関連」を含む「成人向け漫画」の記事については、「成人向け漫画」の概要を参照ください。
- アダルトゲームとの関連のページへのリンク