あきたっこ【アキタッコ】(食用作物)
登録番号 | 第4353号 | |
登録年月日 | 1995年 3月 15日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | あきたっこ よみ:アキタッコ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 星野次汪 伊藤誠治 佐藤暁子 田野崎真吾 谷口義則 中島秀治 渡辺満 後藤虎男 藤原秀雄 北原操一 上田邦彦 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「東北143 号」(後の「ワカマツコムギ」)に「東北144 号」を交配して育成された固定品種であり,育成地(岩手県盛岡市)における成熟期は中,稈長及び穂長が長く,製粉歩留が高い品種である。 叢性はやや匍匐,株の開閉はやや開である。稈長は長,稈の細太及び剛柔は中,ワックスの多少はやや少,葉色はやや濃,葉鞘のワックスの多少は少,葉身の下垂度は中,フレッケンの有無・多少は少である。穂型は棒状,穂長は長,粒着の粗密はやや密,穂の抽出度は中,ワックスの多少はやや少,芒の有無と多少はやや多,芒長はやや長,ふの色は淡黄である。粒の形及び大小は中,千粒重はやや大,粒の色は赤褐,原麦粒の見かけの品質は上の下である。播性の程度はⅤ,出穂期及び成熟期は中,穂発芽性は中,脱粒性はやや易,耐倒伏性はやや強,耐寒性及び耐雪性は中,耐凍上性はやや強,収量性はやや多,粒の硬軟はやや硬である。粒質は中間質,製粉歩留及びミリングスコアはやや高,60% 粉粗蛋白質含有率は中,粉の白さ及び粉の明るさはやや高,色づきは中,吸水率はやや高,最高粘度はやや大である。赤かび病抵抗性は中,しま萎縮病抵抗性,うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性はやや弱である。 「キタカミコムギ」と比較して,粒の色が赤褐であること,耐凍上性が強いこと,吸水率が高いこと等で,「コユキコムギ」と比較して,稈長が長いこと,穂長が長いこと,最高粘度が大きいこと,赤さび病抵抗性が弱いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,東北農業試験場(岩手県盛岡市)において,昭和50年に「東北143 号」(後の「ワカマツコムギ」)に「東北144 号」を交配し,52年に雑種第2代で個体選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。55年から生産力検定予備試験,特性検定試験及び系統適応性検定試験,57年から生産力検定試験等の調査を行い,59年以降「小麦東北183 号」の系統名を付し,地域適応性を検討して,その特性を確認して育成を完了した。平成3年は雑種第16代である。 |
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