連邦最高裁判所(れんぽうさいこうさいばんしょ)
連邦最高裁判所は、合衆国司法体系の頂点に位置する裁判所である。合衆国憲法に基づいて設置された。裁判官の数は、長官1人と判事8人で、あわせて9人である。非常に権威のある裁判所で、その判断力は強大である。
アメリカの司法制度では、州裁判所と連邦裁判所の2つが並立している。原則的に州裁判所は州法にもとづいて審理し、連邦裁判所は連邦法および合衆国憲法に基づいて審理する。
アメリカの場合、一般生活を規定するのは州法である。したがって、裁判の取扱い件数は圧倒的に州裁判所が多くなっている。多くの州が三審制を採用している。州下級裁判所、州高等裁判所、州最高裁判所の種類がある。
また、州最高裁判所の判決に不服なときは、さらに連邦最高裁判所に訴えることができる。
州裁判所に対して、連邦裁判所は、憲法違反や連邦法違反など、州裁判所で扱うのが適当でないケースを審理する。連邦裁判所も三審制を採用している。連邦地方裁判所、連邦高等裁判所、連邦最高裁判所の3つがある。
ゆえに、連邦最高裁判所がケースを扱うのは、次の2つがある。(1) 州最高裁判所から訴え直す場合、(2) 連邦高等裁判所から控訴する場合 である。
(メモ…連邦最高裁判所裁判官について)
連邦最高裁判所の裁判官には定年がない。人事は終身制である。ゆえに、本人がやめたいと望まない限り、ずっとその職に就いていられる。
人事補充は、裁判官に欠員が発生したときのみに行なわれる。その際は、弁護士や検察官など法曹経験者のうちから、大統領が裁判官候補者を指名する。候補者はさらに上院議会で審議される。上院の承認が得られると、正式に裁判官として任命される。
(2000.12.14更新)
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