りょう‐ぶ〔リヤウ‐〕【両部】
りょう‐ぶ〔リヤウ‐〕【▽令▽法】
読み方:りょうぶ
リョウブ科の落葉高木。山野に生え、樹皮はまだらにはげ、滑らか。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。6〜8月、白色の小花を総状につけ、実は褐色。若葉は古くから食用とされ、ゆでて飯にまぜ令法飯(りょうぶめし)を作る。材は床柱・器具や薪炭用。はたつもり。《季 春》
りょう‐ぶ【×凌侮/陵侮】
りょうぶ (令法)









●わが国の各地をはじめ朝鮮半島に分布しています。明るい谷筋などに生え、高さは8~10メートルになります。葉は倒卵状長楕円形で、枝先に集まって互生します。6月から8月ごろ、枝先に総状花序を数個だし、白い花を咲かせます。若芽はあくぬきをすると食用になります。不思議な名前ですが、これは和泉晃一さんによれば、花序のかたちを表した「りょうび(竜尾)」が転訛したものだそうです。また「りょうぶ」は龍の尾の意味で、「おかとらのお(虎の尾)」の対語だともいいます。古名では「はたつもり(旗積もり)」と呼ばれ、万葉集にも登場しています。紅葉が美しくて趣があるため、庭木としても植栽されてきました。
●リョウブ科リョウブ属の落葉小高木で、学名は Clethra barbinervis。英名はありません。
リョウブ: | 令法 |
- りょうぶのページへのリンク