やどかりの人生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:50 UTC 版)
「君たちに明日はない」の記事における「やどかりの人生」の解説
株式会社日本ツーリスト 通称『ニッツリ』。東証一部上場の大手旅行代理店で業界二位。資本金は78億8000万。10年前は売上高890億円をマークし、8500人もの従業員が在籍していたが、現在では売上高は580億円前後、社員数は5800人にまで低迷している。社内での待遇は非常に悪く、薄給で激務とされている。作中によると、33歳独身社員のボーナスが手取りで年26万、月給も同じく手取りで21万、時給換算で858円という薄給。勤務時間は朝8時半出社、夜9時以降退社とされ、サービス残業や休日出勤も当たり前という勤務体系である。このような状況であるため、退職勧奨の面接を実施しても面接対象者はあまり大事には構えず、むしろ好条件で退職できることを嬉々と受け入れている節がある。 古屋陽太郎 33歳。熊本県天草市生まれ。九州大学文学部卒。新卒で大手広告代理店の『電博堂』に入社するも、わずか二年で退職し、一年間の空白期間を経て、『太陽製紙』に入社。しかしこれもわずか半年で退職し、現在に至る。ニッツリ入社時の面接では自信過剰な発言や不遜な態度を見せるなど、かなり風変わりな人物。真介との面接でも、「今の会社は安月給だ」などと発言していた。仕事の面では本来的には有能で、入社当時こそ上司からの評価は高かったが、それも間もなく勤務態度の悪さとやる気のなさにより、不快感と失望に置き換わっていった。全くつかみどころのない人物であったが、実際には文学青年で、仕事の合間に著名な文学賞に応募しており、大賞を受賞したのをきっかけに作家として生きていくことを決意する。
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