まとめサイトによるSEO対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:40 UTC 版)
「Google」の記事における「まとめサイトによるSEO対策」の解説
2016年、DeNAのヘルスケア情報キュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」において、不正確な内容や著作権侵害のおそれのある医療記事が大量に掲載された問題に端を発し、DeNAの他のキュレーションサイトでも無断転用のおそれがある大量のコンテンツを外注することで低品質なコンテンツが大量生産され、Google検索の上位を占めているという問題が明らかになった。リクルートホールディングス、サイバーエージェントなどのサイトでも同様の問題があり、自社のまとめサイトの一部の記事の公開を停止した。 詳細は「ディー・エヌ・エー#不祥事」および「まとめサイト#情報の信頼性と著作権侵害」を参照 一連の騒動で、キュレーションメディアによってGoogle検索の結果の質が低下させられており、「悪貨が良貨を駆逐する」状態になっていることが明らかになり、Google検索の信頼性は大きく低下した。SEMリサーチの渡辺隆広は、Googleの検索はDeNAがキュレーションサイトで行ったような、クラウドソーシングを活用して記事を乱造するという検索エンジンスパム的手法にひどく弱いと指摘している。 これを受けて2017年2月3日、Googleはウェブマスター向け公式ブログで「日本語検索のアルゴリズムを変更した」と発表。日本語検索で表示される「検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く品質の低いサイト」への検索エンジン最適化対策を意図しているという。同年12月6日には、医療・健康に関する検索結果の改善を意図してページの評価方法をアップデートした。Googleは医療・健康に関連する検索のおよそ60%に影響すると述べており、SEO専門家の辻正浩は、「WELQ」問題後に実施された健康・医療分野の改善としては最大で、健康関連の検索に限れば検索順位の変動として前代未聞の規模であると評価している。「WELQ」と同様の手法で運営される医療・健康情報サイト「いしゃまち」や「ヘルスケア大学」、NAVERまとめやYahoo!知恵袋などのCGMサイトが検索順位を落とした。
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