まかお

デジタル大辞泉

マカオ【Macao／Macau】

読み方：まかお

中国広東省の南部にある特別行政区。珠江河口西岸のマカオ半島とタイパ島・コロアン島からなる。古く日本では阿媽港(あまこう)・天川(あまかわ)とよんだ。1557年にポルトガルが居住権を得て東洋貿易の根拠地とし、1887年に清朝から割譲。1999年末に中国に返還された。人口、行政区55万（2008）。アオメン。オウムン。

[補説] 「澳門」とも書く。

カジノを併設したザ・ベネチアン・マカオ・ホテル

マカオのシンボル、聖ポール天主堂跡

時事用語のABC

マカオ（まかお）

ポルトガルから中国に返還された香港近くに位置する地域

マカオは香港の近くに位置し、香港から西に 100km ほどのところにある。面積 14km(平方)、人口42万人の小都市である。マカオは、16世紀からの約400年間、ポルトガルの統治下にあった。ポルトガルと中国の交渉の結果、マカオは1999年12月20日に返還された。

返還後、マカオでは中国の特別行政区として「一国二制度」が適用される。一国二制度では、中国政府がマカオに対し、外交と国防を除く高度の自治権を与える。具体的には、行政、立法、司法の各権利を認めるほか、マカオ政府機関は現地人により構成されることとする。基本的に、現存の社会制度は変えないで、資本主義経済制度を存続する。

返還後の政策では、マカオの治安回復が期待されている。マカオは賭博で有名であるが、それが高じてカジノの利権争いなど暴力団どうしの抗争が激化しているということである。

（2000.01.08更新）