プロダクション検層
【英】: production logging
生産井の生産状況や圧入井の圧入状況を評価するために行われる検層で、ケーシング・パーフォレーション(ガンパーともいう)あるいはアンカー仕上げをした区間からどのような状態で生産が行われているかを詳細に判定するのが目的である。 プロダクション検層法には次のような種類がある。コンティニュアス・フローメーターは一種の流量計で、装置は検層時には一定の速度で坑井内を移動し、装置に対する流体の相対速度や検層速度を記録し、坑径のデータを加えて、坑内液体の流量速度を算出する(図 a 参照)。 パッカー・フローメーターは、坑井内の流量がかなり低いような場合、パッカーで坑内を遮断して、特定の仕上げ層からの産出量を測定するもので、流量の絶対値が記録される。この装置の計測部はコンティニュアス・フローメーターのものとほぼ同様である(図 b 参照)。 グラディオマノメーターは坑井内における流体の密度を測定記録する装置で 2ft の間隔でセットされた計測部の間の圧力差を測定して流体密度に換算する(図 c 参照)。 高感度温度測定器は 0.2 ℃程度の温度変化でも検出できる高感度のもので、普通の地層温度勾配とは異なった温度こう配の存在の検出により、流体の移動が確認できる。ガスが地層から坑井内に産出する場合は、ガスの膨張による吸熱効果によって温度測定曲線上に明りょうに冷却作用のあった部分が確認できる。一定時間産出しながら測定すると効果がある(図 d 参照)。 フル・ボア・フローメーターはコンティニュァス・フローメーターが持つ多相流に対しての不正確さ、パッカー・フローメーターが持つ低流速制限を克服できるスピン+一型流量計である(図 e 参照)。 ラディオアクティブ・トレーサー・ツールは圧入状況の記録、圧入流体のケーシング裏側での流れの検知を行う。フルイド・サンプラーは PVT 分析用の坑底流体試料を採取するためのものである(図 f 参照)。 ![]() |

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