ふたつのモード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 11:15 UTC 版)
アラベスク美術には2つのモードがある。第一は世界の秩序を支配する原理を表現している。これらの原理は、物体を構造的にしっかりとしたものにし、さらに拡張することによって美しくする根本原理(つまり、角度そのものや、角度が作り出す静的なかたち、とくに三角形をつなぎ合わせたトラス構造)が含まれる。第一モードにおいては、いずれの反復する幾何学形式も、それぞれに固有の象徴性を有している。たとえば、四角形は四つの等辺を持っているところから 、自然界の等しく重要な要素と考えられていた、「土」「空気」「火」「水」の四大元素を象徴する。四大元素のどの一つを欠いても、物質的世界(四角形に円を重ねることで表現される)は崩壊し、滅亡してしまう。第二のモードは、植物の動的な性格に基づいている。このモードは、生命を与える母性(女性性)を表現する。加えて、アラベスク美術の例を多く検証し、第三のモード、すなわちアラビア書道に基づくモードの存在を主張する者もいる。
※この「ふたつのモード」の解説は、「アラベスク」の解説の一部です。
「ふたつのモード」を含む「アラベスク」の記事については、「アラベスク」の概要を参照ください。
- ふたつのモードのページへのリンク