PTSD(ぴぃーてぃーえすでぃー)
「心的外傷後ストレス障害」の略称
ショッキングな出来事を経験することによって、その後しばらくは精神的に不安定な状態が続くことをいう。精神的なダメージがストレス性の障害をもたらす。
航空機や船舶の事故、震災などの大規模な自然災害、凶悪な殺人・性犯罪・監禁といった事件に巻き込まれるなど、強い恐怖感や無力感をもたらすような出来事を体験することがPTSDの発端となるようだ。
血圧の上昇や心拍数の乱れといった肉体的な症状となって現れるだけでなく、過去のトラウマを思い出す「フラッシュバック」が起こったり、嫌悪感からくる精神的苦痛に耐え切れなくなったりして、悪性のストレスが個人の社会生活にまで影響する。
1995年に発生した阪神大震災の被災者や、地下鉄サリン事件の被害者を追跡した結果、PTSDと見られる症状を訴える人々が今でも止まないことが報告された。最近では、大阪教育大付属池田小学校で起こった殺人事件で、その様子を目の当たりにした児童のPTSDに対処するため、専門家による心のケアが行われている。
(2001.07.06更新)
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