オトメユリ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 06:18 UTC 版)
オトメユリ | |||||||||||||||||||||
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オトメユリ
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Lilium rubellum Baker[2], 1898 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オトメユリ(乙女百合) ヒメサユリ(姫早百合・姫小百合) |
オトメユリ(乙女百合、学名:Lilium rubellum)はユリ科ユリ属の植物のひとつ。別名、ヒメサユリ(姫早百合・姫小百合)。自生している地域では、「オトメユリ」よりも「ヒメサユリ」で知られている場合が多い。
概要
日本特産のユリで、宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳、朝日連峰、周辺にしか群生していない貴重な植物。
高さは30-50cm程度。鱗茎は卵形で、葉は広披針形をしている。開花時期は6月から8月で、花は筒形で横向きに開く。花径は5-6cm程、長さは8cm程度。花は薄いピンク色で斑点がないのが特徴。ヤマユリほどではないが、花の香りは甘くとても濃厚である。尚、良く似たユリにササユリがあるが、オトメユリはおしべの先が黄色くなっているところで区別される。
ギャラリー
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福島県飯豊山
絶滅危険度
分布が限られ、生息域の一部において過度に採取されているため、 野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、宮城県で「絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)」、山形県で「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」、 福島県で「準絶滅危惧(NT)」、 新潟県で「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に指定されている[1]。
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
第2次(1997年)の環境省レッドデータブックでは絶滅危惧IB類(EN)[1]。
市町村の花
以下の市町村の花となっている。
- 宮城県 - 刈田郡七ヶ宿町
- 山形県 - 最上郡戸沢村、西村山郡朝日町
- 福島県 - 喜多方市(旧耶麻郡熱塩加納村、旧高郷村)、旧南会津郡南郷村
- 新潟県 - 東蒲原郡上川村(現在の阿賀町)、北魚沼郡入広瀬村(現在の魚沼市)、南蒲原郡下田村(現在の三条市)
脚注
- ^ a b c “ヒメサユリ”. 環境省第5次絶滅危惧種検索. 2025年4月29日閲覧。
- ^ E. C. Stuart Baker (1864–1944; 鳥類学者) もしくはジョン・ギルバート・ベイカー (1834–1920; 植物学者)
外部リンク
- ユリの王国[その8] ササユリ、オトメユリ 東アジア植物記 小杉波留夫 2020/09/08
- ひめさゆりのページへのリンク