ひのさかり【ヒノサカリ】(工芸作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第4291号 |
登録年月日 | 1995年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | 桑 | |
登録品種の名称及びその読み | ひのさかり よみ:ヒノサカリ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岩田益 山本賢 樋田仁蔵 内田満 市橋隆壽 阿部弘 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「みなみさかり」に「あつばみどり」を交配して育成された固定品種であり,枝状数が多く,耐倒伏性及び縮葉細菌病に強く,良質,多収の普通栽培及び密植栽培向きの品種である。 刈桑樹型は直立,冬芽の着き方は平行直立,冬芽の色は灰白色,光沢及び副芽の多少は中である。葉の欠刻数は0~2,大きさは中,鋸歯は鋭鋸歯,葉色は濃緑色,葉面の粗滑は平滑,葉の横断面はやや内巻,厚さはやや厚である。枝条数は多,枝の揃いは斉,側枝数は少,枝条の長さは中,太さは細,色は緑褐色,表面の粗滑は中,枝の姿勢は直立,枝の曲直は真直,節間長はやや短である。花性は雌性,雌花穂の多少は少である。樹勢は中,発芽の早晩は早,発芽の揃いはやや斉,再発芽力はやや強,さし木発根力は良である。耐寒性は中,耐倒伏性は強,縮葉細菌病抵抗性は強,萎縮病抵抗性及び裏うどんこ病抵抗性は中である。各蚕期別収葉量は多,葉のこき取りはやや易,硬化は晩,飼料価値は良である。 「しんいちのせ」と比較して,葉色が濃いこと,枝状数が多いこと,花性が雌性であること等で,「みなみさかり」と比較して,冬芽の色が灰白色であること,葉の欠刻数が少ないこと,花性が雌性であること,さし木発根力が良いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,九州農業試験場作物開発部桑育種・養蚕研究室(熊本県鹿本郡植木町)において,昭和47年に「みなみさかり」に「あつばみどり」を交配し,48~50年に個体選抜,51~56年に系統選抜を行って育成した固定品種である。「九72-15」の系統名で55年から特性検定試験試験,60年から系統適応性検定試験等の調査を行い,その特性を確認して育成を完了したものである。 |
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