なぜイギリスが勝利したか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 03:08 UTC 版)
「第2次百年戦争」の記事における「なぜイギリスが勝利したか」の解説
議会の承認により税収のほとんどを軍事費に投入できたため(フランスは国王の浪費も財政に影響した) 議会が保証するイギリス国債の信用が高く、臨時の資金調達能力もすぐれていたため(フランスでは王室債務のデフォルトが繰り返された結果、王室に対する金融信用が低下し、貸し手に対し高利率の利息を支払わなければ資金調達ができなくなった) アンシャン・レジーム下のフランスでは徴税権をもつ貴族が多く、国庫収入が少なかったため すなわち、イギリスの戦費調達能力がフランスのそれを大きく上回っていたと見なすことができる。加えて、フランスがユトレヒト条約などにみられるように王位・王権に対する執着が強く、冷静に国益を見据えた外交政策を持たなかった点も指摘できる(ただしこれには異論もある)。 いずれにせよ、19世紀のイギリスの覇権は、ヒト(兵員・傭兵・同盟軍)、カネ(戦費)、モノ(武器弾薬・軍需物資)を迅速に集めることに成功したイギリス議会や関係省庁の存在によってもたらされたものであることが複数の論者によって指摘されている。
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