とみもとぶしとは? わかりやすく解説

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とみもと‐ぶし【富本節】

読み方:とみもとぶし

浄瑠璃流派の一。寛延元年(1748)に、江戸で富本志太夫(のちに豊前掾(ぶぜんのじょう))が常磐津節(ときわずぶし)から分かれて創始常磐津節清元節中間的節回しで、安永天明(1772〜1789)ごろ全盛誇ったが、その後衰退。現在は古曲一つとされている。


富本節

名称: 富本節
ふりがな とみもとぶし
芸能工芸区分 芸能
種別 音楽
選択年月日 1957.03.30(昭和32.03.30)
選択要件
備考
解説文:  富本節【とみもとぶし】はいわゆる江戸浄瑠璃一派で、常磐津節より分かれて始まり、後にここから清元節生まれた安永天明期を全盛として以後衰退一途をたどり、今日ではその演奏接す機会ほとんどない曲調常磐津それより派手であり、天明期らしく濃艶で、江戸歌舞伎の出語【でがた】りとして一世を風靡し品格の高いものとして家庭の子女の間でも流行した。しかし声の使い方千変万化の妙を尽くし、一層細かい微妙な節廻し清元出現前に、影を薄くしてしまった。「其俤浅間嶽そのおもかげあさまがだけ】」や「鞍馬獅子くらまじし】」など幽艶な曲にそのおもしろさ発揮した
 これを開いたのは初代常磐津文字太夫門人小文字太夫富本豊前掾【ぶぜんのじょう】を名のった。全盛期をつくり出したのは二代目豊前掾で四代目まで続いたが、明治二二一時家元絶えてしまった。その後復活されたものの僅かに命脈を保つのみで、伝承者富本都路とみもとみやこじ】も遂に没した
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音楽:  奥浄瑠璃  宮薗節  宮薗節  富本節  平曲  平曲  平曲


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