【T-45】(てぃーよんじゅうご)
BAe/Mcdonell Douglas T-45"Goshawk(ゴスホーク)"
アメリカ海軍が用いる艦上高等練習機。
従来、アメリカ海軍は航空母艦での離着艦訓練にT-2やTA-4などを用いていたが、老朽化が進んだため、新しい艦上練習機を要求した。
そこで1981年、イギリスのBAeホーク60練習機を原型とした艦上練習機を開発することが決定された。
既存の陸上機を原型とした艦上機を開発することは極めて異例で、マクダネル・ダグラスとの共同開発となり、マクダネル・ダグラスが主契約社となった。
激しい離着艦に耐えるため、カタパルト離艦用のローンチバーや着艦用のアレスティングフックを追加し、ランディングギアを強化した。
また着艦進入時の安定性を確保するため、主翼には前縁スラットが、水平尾翼にはストレーキが、機体下面にはベントラルフィンが追加され、機体下面にあったエアブレーキは側面に移設された。
さらにエンジンは推力が不足したため、アドーアMk861から同Mk871に変更されるという大改造が施された。
試作機は1988年に初飛行したが、その後もいくつかの問題が見つかり、海軍への引渡しは1992年となった。
1994年にはグラスコックピット化した改良型のT-45Cが初飛行しており、A型も順次C型仕様に改められている。
スペックデータ
乗員 | 2名 |
全長 | 11.99m |
全高 | 4.08m |
全幅 | 9.39m |
主翼面積 | 17.7㎡ |
空虚重量 | 4,460kg |
最大離陸重量 | 6,387kg |
エンジン | RR/チュルボメカ・アドーア F405-RR-401ターボファン(推力26kN)×1基 |
最大速度 | 560kt |
海面上昇率 | 2,438m/min |
実用上昇限度 | 12,950m |
航続距離 | 700nm |
派生型
- てぃーよんじゅうごのページへのリンク