その思想と業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/02 08:35 UTC 版)
「フラ・パオロ・サルピ」の記事における「その思想と業績」の解説
教会と国家の分離というソッツィーニ派の教義をカトリック教会関係者としてただ一人支持し、教皇の世俗性と各国の上層部と関係を持つイエズス会の姿勢に強く反対し、プロテスタントとも文通して教派にとらわれない統一戦線を形成しようとした。その1619年の著書『Istoria del tridentino トリエント公会議の歴史』は、この公会議によりカトリック世界がいかに誤った方向に進んでしまったかを証明せんとしたもので、教会経済への分析においてジョン・セルデンの仕事を一歩進め、ピエトロ・ジャンノーネのような歴史家の先触れとなる。エドワード・ギボンは、サルピのトリエント公会議への分析は教皇制度より長く生き残る「黄金の書」となりうるもので、「哲学的歴史、有益な警世の書」であるとたたえている。ドルトレヒト会議のあと、サルピはオランダの宗教論争に対しては、反レモンストラント派を支持することを表明した。
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