その思想的意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 04:32 UTC 版)
吉本にとって、対幻想の概念は、マルクスを補完する上で重要なものである。マルクスの優れた政治・経済哲学は、人間が本質的に持っている性的要素を軽視している。フロイトのリビドー論を援用し、吉本は両者を整理し、補完、融合する形で自分の共同幻想分析に利用しようとした。 吉本は、共同幻想論のなかで、血縁・氏族的共同体(家族)が、地縁・部族的共同体(原始的な国家)に転化する結節点として、兄妹・姉弟の対幻想に着目している。
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