その後のワコビア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 23:34 UTC 版)
コアステート買収と比べれば、ファーストユニオンと旧ワコビアの合併は大成功に終わった。新銀行の着実な戦略によって、かつてのような大規模な顧客離れは起きなかった。それどころか、新ワコビアは誕生以来、各種の顧客満足度調査において毎年第1位を獲得している。加えて、同行株価も力強い上昇を続けており、旧ワコビア以来の株主にも十分な利益還元を実現している。これは、買収工作に力を注いだあまり、現在では株主からの批判に晒されているサントラストと対照的だ。 この背景には、前身の両社の社風の違いがある。ファーストユニオンが合併・買収を重ねて成長した、革新性・起業家精神を主んじる社風であったのに対し、旧ワコビアは優れたリテールサービスで知られていた。この違いはそれぞれ強みとなって、補完機能を果たし、新生ワコビアの成長を支えた。 2004年11月1日、ワコビアはアラバマ州バーミングハムに本拠を置くサウストラスト(SouthTrust Corporation)を143億ドルで買収。これによりワコビアは、米国東部で最大、全米でも第4位の資産規模を誇る銀行持株会社となった。店舗数では全米第2位である。 フォーブス誌による2006年版米国企業番付500(Forbes 500)では第57位にランクインしている。 子会社のワコビア証券は、2003年7月1日にプルデンシャル・フィナンシャル傘下のプルデンシャル証券を合併しており、ワコビアが62%の株式を保有している。預り資産では、全米で第3位のリテール証券会社となった。
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