スーパー301条(すーぱーひゃくいちじょう)
不公正な貿易慣行を続ける国に対する制裁手続きを定める。2年間の時限立法として、米国通商法301条を強化して1988年に施行されたのが最初である。
その後失効したが1994年になって、クリントン政権はスーパー301条を復活させた。また、同条項が1997年に失効した後、1999年からさらに再復活させた。
スーパー301条はその手順として、(1)輸入障壁のある国を特定して「優先交渉国」とし、その改善を要求する、(2)3年以内に改善されない場合は報復のため関税引き上げを実施、などを決めている。
「市場が閉鎖的で米企業の市場参入の機会を不当にはばんでいる」とUSTR(米国通商代表部)が判断した場合など、米政府は「関税引き上げ」という脅しをちらつかせながら、改善を要求できる。
このように、スーパー301条は強い力を持った条項である。ただし「スーパー301条はガット(GATT)違反ではないか」という疑いが持たれており、国際社会での評判が悪い。
(2000.05.04更新)
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