小児科(しょうにか)(pediatrics)
子どもの病気に関する専門的な知識や技術によって、診療および治療にあたる病院内の診療科目のこと。最近、全国的に小児科の数が減っている。
経済的な観点から医師の診療行為をとらえると、子どもを相手にする診療は、大人を相手にする場合と比べて採算が悪い。症状を聞き出すまでの手間がかかり、抵抗力の弱い子どもとあっては投薬にも慎重を要するからだ。
実際、小児科のある病院の数は減少傾向にあって、ここ5年間で約1割の小児科が消えた。夜間に緊急の診療を受けようとしても、地域によっては難しいところが出てきた。
一方、少子化を背景とする将来不安から、医学部の学生からは小児科を敬遠する傾向が見られる。この結果、小児科医師の高齢化が進み、問題は深刻さを増しそうだ。
厚生労働省は、すべての研修医について、少なくとも1か月以上の小児科研修を必修科目とする「新臨床研修制度」の2004年からの導入を目指している。
(2003.03.17更新)
- しょうにかのページへのリンク