ざいむ‐しょう〔‐シヤウ〕【財務省】
財務省(ざいむしょう)
大蔵省の新名称である。中央省庁再編により、現在の1府21省庁が、2001年から1府12省庁に変わる。これに基づき、大蔵省が財務省に引き継がれる。
省庁再編では、従来の「大蔵省」という名称をどうするかで、意見が対立した。現大蔵省サイドは名称の存続を希望したが、橋本元総理ら行革派が「名称を変えたい」と強く主張したようである。
結果、行革派勢力が勝ち、「財務省」と呼び名が変わることになった。基本的に、財務省は、大蔵省の地位をそのまま引き継ぎる。財務省は、日本の財務・金融・通貨などを担当する省庁である。
ただ、予算編成の面で「大蔵省時代」と違いが生じる。行政改革の一環として、予算編成の面では、財務省は弱くなる。その代わり、内閣総理大臣のリーダーシップが発揮されることになる。
これまでは、大蔵省が予算編成方針を決め、それが閣議決定されて政府予算案となっていた。このために、非常に官僚主導型の予算編成になっていた。
省庁再編では、まず、首相のもとで、経済財政諮問会議が、予算編成方針を決める。次に、これにしたがって、財務省が具体的な予算編成の事務作業を行う。つまり予算編成方針を首相らが先に決めることになる。こうした面で、政治主導型の予算編成が期待できるとされている。
(2001.01.03更新)
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