この用語の使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 08:23 UTC 版)
「マイクロコンピュータ」の記事における「この用語の使用」の解説
入出力が揃ったコンピュータ一式を指しての「マイクロコンピュータ」という呼称、特に「マイクロ」や「マイコン」という短縮形は、1980年代中ごろから顕著に減少し、現在では一般的ではない。現在では、マイクロコントローラとも呼ばれる、周辺回路や小規模のメモリをワンチップに組込んだ(ワンチップマイコンという語もある)組込みシステムに使われるマイクロプロセッサを指して使われるのが専らである。 「マイコン」という呼称は、最も一般的にはオールインワンの8ビットパソコンないしホビーパソコンと第一世代の中小企業用マイクロコンピュータ(Apple II、コモドール64、BBC Micro、TRS-80など)と関連付けて使用された。現代のマイクロプロセッサベースの多様な製品は「マイクロコンピュータ」の定義には合うが、そのような製品はもはや通常は「マイクロコンピュータ」とは呼ばれていない。 一般的には、「マイクロコンピュータ」という用語は、(一度に)1人の人間が使用するようにデザインされたことを意味するパーソナルコンピュータまたはPCという用語に置き換えられた。IBMは最初、他のホームコンピュータと呼ばれていたマイクロコンピュータや、IBM自身のメインフレームやミニコンピュータと区別するために、「パーソナルコンピュータ」という用語の普及を促した。不幸にも、その用語同様、「パーソナルコンピュータ」と呼ばれたマイクロコンピュータそのものが広く模倣された。IBM PCの構成部品は他メーカーも使用可能な一般的なものであり、PC のソフトウェアであるBIOSもクリーンルーム設計を通じて他の企業にリバースエンジニアリングされることで、同等のものが作られた。IBM PC の「クローン(互換機)」が一般的なものになり、また「パーソナルコンピュータ」や「PC」という用語が世界的に一般化した。
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