くるみゆべし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 04:49 UTC 版)
東北・北関東近辺のゆべしは、主に西日本で主流とされる柚子の菓子ではなくクルミの餅菓子となっている。柚子の産地から距離があり材料として使われにくかったため、材料として入手しやすかったクルミを入れる。江戸時代以前、クルミは貴重な蛋白源と脂肪分だった。 味付けは醤油などがメインで砂糖や黒砂糖の甘みにより甘いものになっている。 主に3種類に分類される。 棒型・四角型 東北から北関東にかけて棒状の「くるみゆべし」や「胡麻ゆべし」を切ったものが食される。 三角型 餡をゆべし生地で包んだ、三角の饅頭型ものが広く知られている。福島県で単に「ゆべし」と言うと、こちらを指す場合が多い。 小判型 三角型同様に福島県内で見られる形状で波打った円形状のゆべしにクルミなどが乗せてある。 その他 例外として、福島県奥会津地方では20×5cmほどのかまぼこ型にさい箸などで二本の筋を整形し、山椒の皮の粉末の入った餅菓子である。 製法としてはきりせんしょと同じで、もち米粉に砂糖と山椒の実の皮の粉末を混ぜ、練ったものを蒸して作る。岩手方面のきりせんしょからの派生、名称の混交と思われる。
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