お山参詣とは? わかりやすく解説

お山参詣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 13:50 UTC 版)

岩木山」の記事における「お山参詣」の解説

岩木山神社毎年旧暦8月1日行われる例大祭「お山参詣」(ヤマカゲともいう)は津軽地方最大農作祈願祭で、国の重要無形民俗文化財指定されている。多く人々五穀豊穣家内安全祈願して深夜山頂集団拝し御来光を拝む。参詣時に唱える言葉は、修験系のものである。お山参詣がいつから始まったかについては、鎌倉時代初期からという説もあるが、はっきりしない現在のような形式となったのは江戸時代中期1719年)のころとされる当時は、8月1日に山に入れたのは藩主のみであった現在のように一般の人々による参詣が主となったのは、明治入ってからであるとされる。 お山参詣は向山むかいやま)、宵山よいやま)、朔日山(ついたちやま)の全3日行程行われる初日の「向山」では、多く人々岩木山神社参道上って参詣を行う。2日目の「宵山」では、参拝者たちが白装束に身を包み登山囃子あわせてサイギサイギ」と叫びながら、黄金色御幣多彩な幟を掲げて岩木山神社目指す3日目の「朔日山」は旧暦8月1日にあたり参拝者たちは未明からいっせいに登り始め山頂付近御来光を拝む。岩木山神社に登拝の報告をし、バダラ踊り踊りながら帰宅する。バダラ踊りは、登拝を終えた喜びと、岩木山神霊の力により、登拝者たちに神通力宿ったことを表しているとされる登山時の唱文懺悔懺悔サイギサイギ) - 過去犯した罪を悔い改める六根懺悔(ドッコイサイギ) - 目・耳・鼻・舌・身・意の六根迷い捨てる。 御山八大(オヤマサハツダイ) - 観音菩薩弥勒菩薩文殊菩薩地蔵観音普賢菩薩不動明王虚空蔵菩薩金剛夜叉明王を指す。 金剛道者(コウゴウドウサ) - 金剛石のように堅く不動である信仰を指す。 一々礼拝(イーツニナノハイ) - 八大神仏礼拝する南無帰命頂礼(ナムキンミョウチョウライ) - 神仏帰依しその意に従う。 下山時の唱文跋折羅(バダラ、バサラ) - 極端にはしゃぐこと。「いい山かげた朔日山かげた。バダラ、バダラ、バダラヨー」といいながらバダラ踊りを踊る。

※この「お山参詣」の解説は、「岩木山」の解説の一部です。
「お山参詣」を含む「岩木山」の記事については、「岩木山」の概要を参照ください。

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