おじさんこうぶん

実用日本語表現辞典

おじさん構文

読み方：おじさんこうぶん
別表記：オジサン構文、おじさん文章

いかにも中年のおじさんが LINE や電子メールの文章で使ってきそうな文章や文体、特徴的な表現、などを指す俗な言い方。ちなみに「構文」は「文の構成・構造」という意味の語だが、特に厳密な意味はない。何をもって「おじさん構文」とするか、明確な定義や成立条件があるわけではないが、要するに「若者に《オヤジ臭い》と思われる」ような文章はすべて「おじさん構文」に該当すると判断せざるを得ない。

おじさん構文に独特の文章の性質。

• ガラケー時代の文章スタイルをひきずっている。
• 妙な自尊心がにじみ出ている。自慢したがる。
  
• 妙に馴れ馴れしい。距離感がバグっている。
• 若い女性に対する性的な下心が透けて見える。

おじさん構文で用いられやすい具体的な記述スタイル。

• 句読点の多用。「今日は、どうしたの、かな」みたいな。
• 顔文字・絵文字の多用。特に赤いびっくりマーク。
• 部分的なカタカナ。「～なのカナ？」とか。夢野久作か。
• 長文になりがち。いろいろと冗長。内容もクドい。
• 自己弁護のためのノリツッコミをする（←ォィ（汗
• キザなセリフを言いたがる。そして自己弁護する。
• 下ネタに走りがち。しかも「あわよくば」と考えている。

おじさん構文は、若い女性をはじめ多くの人にとって、嫌悪感を催させる、あるいは揶揄の対象として扱われる。キモい文体の典型例のような扱いを受けがちである。というよりも、むしろ、そういうキモい文章が「おじさん構文」と呼ばれて嫌悪されているわけである。

（2021年10月5日更新）