うれふ

デジタル大辞泉

うれ・う〔うれふ〕【憂ふ／愁ふ／^▽患ふ】

読み方：うれう

［動ハ上二］

１ 「憂える1」に同じ。

「渡らひ心（＝生計ヲ立テル意志）なかりけり。父、これを—・ひつつ思ふは」〈読・雨月・蛇性の婬〉

２ 「憂える3」に同じ。

「旅の空にこの疾(やまひ)を—・ひ給ふは」〈読・雨月・菊花の約〉

［動ハ下二］「うれえる」の文語形。

[補説] は中世以降の用法。の連用形「うれえ」が「うれい」に音変化し、その結果上二段化したものと考えられる。

文語活用形辞書

愁ふ、憂ふ

読み方：うれう
かな表記：うれふ

ハ行下二段活用の動詞「愁ふ」「憂ふ」の終止形。
「愁ふ」「憂ふ」の口語形としては、ハ行下一段活用の動詞「愁える」「憂える」が対応する。

口語形

愁える » 「愁える」の意味を調べる
憂える » 「憂える」の意味を調べる

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

うれふ

出典:『Wiktionary』 (2021/10/24 14:16 UTC 版)

発音

四拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)うれふる

  (南北朝時代)うれ​うる

  (室町時代)うりょ​ーる

  (江戸時代)うりょ​ーる

動詞

うれふ【憂ふ、愁ふ】

1. 嘆（なげ）き訴（うった）える。愚痴をこぼす。
2. 嘆く。悲（かな）しむ。
3. 悩（なや）む。心配する。
4. 患（わずら）う。病気になる。

うれ-ふ 動詞活用表（日本語の活用）

ハ行下二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
うれ	へ	へ	ふ	ふる	ふれ	へよ

うれふ【憂ふ、愁ふ】（中世以降、下二段活用より変化）

1. 心（こころ）を痛（いた）める。
2. 患う。病気になる。

うれ-ふ 動詞活用表（日本語の活用）

ハ行上二段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
うれ	ひ	ひ	ふ	ふる	ふれ	ひよ

派生語

• うれはし
• うれへ
• うれひ

諸言語への影響

• 現代日本語: うれえる