『パトリック・メルローズ』シリーズ
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「エドワード・セント・オービン」の記事における「『パトリック・メルローズ』シリーズ」の解説
彼の代表作でもある『パトリック・メルローズ』シリーズは、『ネヴァー・マインド』、『バッド・ニュース』、『サム・ホープ』、『マザーズ・ミルク(英語版)』、『アット・ラスト』の全5巻から成っている。前4作は、最終作『アット・ラスト』の刊行に合わせ、2012年にそれぞれ1巻として再発行された。作品は筆者自身の人生を下敷きにしており、崩壊しかかったイングランドの上流階級の家庭を舞台に、両親の死、アルコール依存症、ヘロイン中毒とそれからの回復、結婚や親としての生活などを描いている。作品は、幼少期の逆境がいかにして心理的健康を損なうかを力強く探索した作品と評されている。 第4作『マザーズ・ミルク』は、2012年に長編映画化されたが、脚本はセント・オービン自身が執筆し、ジェラルド・フォックス (Gerald Fox) が監督した。作品にはジャック・ダヴェンポート、エイドリアン・ダンバー(英語版)、ダイアナ・クイック(英語版)が出演したほか、マーガレット・タイザック(英語版)の遺作となった。 2018年には、ショウタイム (Showtime) とスカイ・アトランティック(英語版)の共同事業により、全5話のミニシリーズ『パトリック・メルローズ(英語版)』として映像化された。ベネディクト・カンバーバッチが主役・製作総指揮を務め(幼少期を演じるのはセバスチャン・モルツ)、1話につき原作の1巻を映像化する構成となっている。シリーズは2018年5月12日にショウタイムで初放送され、好意的な評価を得た。この年のテレビ番組を対象としたBAFTAテレビ賞では、最優秀ミニシリーズ賞と主演男優賞(カンバーバッチ)を獲得した。
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