『ズッコケ三人組』の誕生とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 『ズッコケ三人組』の誕生の意味・解説 

『ズッコケ三人組』の誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 17:04 UTC 版)

那須正幹」の記事における「『ズッコケ三人組』の誕生」の解説

那須それまで人生経験から強力な反戦意識持ち、陽の当たらない人々にも共感し児童文学作家として創作活動では常に前向きで、ほかとは違う新し作品生み出す姿勢を持つことになったが、こうしたスタンス那須代表作ズッコケ三人組シリーズとして開花する第一作1978年2月発表した『それいけズッコケ三人組』。この作品那須作家デビューするきっかけとなった学習研究社、その学習雑誌6年の学習』に1976年4月から1年間連載された『ずっこけ三銃士』がもとになっており、読者たちからすこぶる好評だった。しかし当時児童文学としてはあまりに型破りなその内容に、那須自身単行本にできるかどうか不安だったという。 そんな時、たまたま那須前に現れたのが、東京にある児童図書出版ポプラ社入社して間もない編集者坂井宏先で、業界にもあまり慣れていない坂井見て那須は「案外、こういう編集者なら、ひょっとしたら単行本にするかも知れない」と直感。『ずっこけ三銃士』を見せたところ、坂井は「すぐに本にましょう」と簡単に約束して帰京した。しかし待てど暮らせど本は発行されず、そのうち坂井が「別の作品書かないか」と那須提案してくることもあり、那須自身も「それよりあの件は?」と催促するなどして、ようやく発行こぎつけたのが、原稿渡してから1年余り過ぎた1978年2月のことであった。 ようやく送られてきたその本タイトル見て那須驚いた。『ずっこけ三銃士』が『それいけズッコケ三人組』に変わっている那須坂井にその理由問いただすと、坂井いわく「三銃士古臭い。それに『それいけ』という掛け声をつけたから、絶対に売れます!」と言い切ったという。 「原作者無断タイトル変える編集者後にも先にもあの人かいなかった」と後年那須述懐しているが、その坂井との縁がもとで『ズッコケ三人組シリーズ』はその後戦後の日本児童文学最大ベストセラーになっていく。

※この「『ズッコケ三人組』の誕生」の解説は、「那須正幹」の解説の一部です。
「『ズッコケ三人組』の誕生」を含む「那須正幹」の記事については、「那須正幹」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『ズッコケ三人組』の誕生」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『ズッコケ三人組』の誕生」の関連用語

『ズッコケ三人組』の誕生のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『ズッコケ三人組』の誕生のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの那須正幹 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS