『ズゥチェン・ンガ(五大宝蔵)』
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「ジャムグン・コントゥル・ロドゥ・タイェ」の記事における「『ズゥチェン・ンガ(五大宝蔵)』」の解説
弟子たちを指導するために、ジャムグン・コントゥル・ロドゥ・タイェは『ズゥチェン・ンガ(五大蔵)』(チベット文字:མཛོད་ཆེན་ལྔ་; ワイリー方式:mdzod chen lnga)として一般に知られる90巻からなる論文集を書き著した。 『シェチャ・クンキャプ・ズゥ』(知識宝蔵)ཤེས་བྱ་ཀུན་ཁྱབ་མཛོད་, shes bya kun khyab mdzod顕密すべての基・道・果を明快に説き明かすもの。一般的な科学から、非凡なアプローチによる仏教九乗の頂点ゾクチェン・アティ・ヨーガに到るまでの、すべての道を網羅している。 『ダムガク・ズゥ』(口訣宝蔵)གདམས་ངག་མཛོད་, gdams ngag mdzod最も深遠な完成された灌頂と八大相承系譜に属する口訣を編纂したもの。 『カギュー・ガクズゥ』(カギュー密咒宝蔵)བཀའ་བརྒྱུད་སྔགས་མཛོད་, bka' brgyud sngags mdzodマンダラ儀軌、完成された灌頂と口訣を編纂したもの。それは、ニンマ派のカマに由来するヤンダク・ヴァジュラキラヤ・ヤマンタカや、マルパとゴクパによる新訳派(カギュー派)に由来するタントラの体系を含む。 『リンチェン・テルズゥ』(大宝伏蔵)རིན་ཆེན་གཏེར་མཛོད་ཆེན་མོ་, rin chen gter mdzod chen moニンマ派の膨大な量の深遠なテルマ(埋蔵経)の精髄を抽出したもの。 『ギャチェン・カズゥ』རྒྱ་ཆེན་བཀའ་མཛོད་, rgya chen bka' mdzoda)(珍宝蔵):彼自身が発見した深遠なテルマの独特で秘密の宝蔵を含む。 b)(教戒広宝蔵):種々の関連した著作、讃嘆と助言だけでなく、薬学、科学などの著作も含む。
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