「8時だョ!全員集合」によるヒット
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「タブー (ラテン音楽)」の記事における「「8時だョ!全員集合」によるヒット」の解説
本作のペレス・プラード楽団の演奏は非常に官能的であり、日本のストリップ劇場でBGMでは「セントルイス・ブルース」と並んで広く親しまれていたため、性的なイメージが持たれることになった。これを実際に観たザ・ドリフターズの加藤茶は、後にテレビ番組「8時だョ!全員集合」で、1972年から1973年にかけて本作をBGMにしたコントを演じた。コントはペレス・プラード楽団そっくりの演奏をバックに、加藤茶がセクシーなポーズをとり、「ちょっとだけよ」「あんたも好きねえ」等と観客に語りかけるというものであった。この番組はゴールデンタイムに放送され高視聴率であったため、曲名や歌詞を知らずともメロディだけは老若男女を問わず誰でも知っている滑稽な曲として知られることとなった。1973年3月25日にはコントの人気を受け、ジャケットに加藤茶風のイラストが描かれたペレス・プラード楽団版のシングルが発売されたほどである(オリコン最高32位)。なお、このヒット以降は加藤茶が衣裳を脱ぐ際のBGMには本作が使われることはなくなり、もっぱらペレス・プラードの「セレソ・ローサ(チェリー・ピンク・チャチャ)」が用いられるようになった。2021年では米倉涼子が出演している美容液クリームCANADELのCMでも使用されている。 ただし、ドリフターズによるヒットから40年以上を経た今日では、性的、あるいは滑稽なイメージは薄れてきている。ロックバンドBUCK-TICKによる1989年の同名の曲「TABOO」の間奏で、レクオーナのメロディが引用されている。2008年には東京パノラママンボボーイズによるマンボのアレンジが発表されている。
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