「皇帝伝」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:50 UTC 版)
「ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス」の記事における「「皇帝伝」」の解説
スエトニウスは、「皇帝伝」(ラテン語原題:De vita Caesarum)の著者として広く記憶されている。皇帝伝はユリウス・カエサル、アウグストゥス、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ、ガルバ、オト、ウィテッリウス、ウェスパシアヌス、ティトゥスおよびドミティアヌスの伝記が含まれている。ただしカエサルについては始めの何章かが失われている。皇帝伝はおそらくはハドリアヌスの治世に書かれたものと思われ、スエトニウス本人の友人であり、119年にプラエフェクトゥス・プラエトリオであったガイウス・セプティキウス・クラルス(Gaius Septicius Clarus)に献呈されている。 この書物は、これらの諸帝を一定の様式で伝えている。すなわち、風貌の描写、前兆、系譜、引用、そしてその後にどの皇帝についても一貫した順序での経歴、事績を述べるに至る。スエトニウスは公共の備えのために蓄財した皇帝を「貪欲」とみなしたが、これは平均的なローマの中流階級の態度を反映したものであるかもしれない。
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