「異例ずくめ」の検討会
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「安心と希望の医療確保ビジョン」の記事における「「異例ずくめ」の検討会」の解説
同会議は、「論点整理案」や「予算関連事項整理案」などを独自に作成する委員も現れるなど厚労省事務局のコントロールを離れ、「厚労省の事務局が主導してきた従来の検討会に比べて「異例」ずくめだ」との声も上がるほどであった。 さらに、8月末の来年度予算の概算要求の期限が迫る10日前、「予算についての議論が不十分」との声が委員からあがり、詳細を詰めるために23、24両日に湯河原町役場で、宿を厚生年金会館にとっての泊まり込み「合宿」での審議が予定された。しかし、この合宿を「温泉合宿」と捉えた一部マスコミから批判がなされると、21日の検討会終了間際になって、事務局は突如、「諸般の事情」による「中止」を発表した。しかし、これに対し各委員は検討会終了後、中止になった会合を開くために一致した動きをみせ、最終的に、委員の土屋了介が病院長を務める国立がんセンター中央病院で開催されることになった。 そして、同年8月27日、「中間とりまとめ(案)」で大筋合意した。この「中間とりまとめ」には、「将来的に50%医師養成数を増加」、「ドクター・フィーを検討」「インセンティブとしての手当支給」などが盛り込まれた。これに対して、委員の嘉山孝正は、「医療現場の若い人のモチベーションが高くなる。『ドクター・フィー』や『インセンティブ』という言葉が盛り込まれたことは歴史的革命だ。このように『思惑』なく日本の医療について語った会はそんなにないのでは」と自らの感慨を述べた。
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