「最古の地震」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 07:19 UTC 版)
白鳳地震は、『日本書紀』に記述があり、有史以来、確かな記録の残る南海トラフ巨大地震と推定される地震としては最古のものである。 なお、『日本書紀』にある最古の地震の記録は允恭5年7月14日(ユリウス暦[J]416年8月22日、グレゴリオ暦[G]8月23日)のものであるが(允恭地震)、これは「地震」(なゐふる)とあるのみである。また、推古7年4月27日(599年5月26日[J]、5月28日[G])には大和で家屋倒壊の地震被害の記録が登場するが(推古地震)、これらは大和で大地震であったことを推察するのみであり震源域は特定されていない。 震源域がほぼ判明しているものとしては、白鳳地震の6年前の天武7年12月(679年初頭)の筑紫における水縄断層上で発生したと見られる筑紫地震の記録が登場する。 森博達は『日本書紀』の記述を正格漢文で綴られたα群と、倭音で表記された和化漢文で綴られたβ群とに分類し、巻第29、天武紀の地震の記録は全てβ群に属しており、このβ群の記述は日食や彗星など天文現象の記録との整合性から信頼度が高いとされる。
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