「吃音を持ったまま」と「吃音改善」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/05 04:05 UTC 版)
「言友会」の記事における「「吃音を持ったまま」と「吃音改善」」の解説
言友会は吃音を持ったままを基本としながら、拘束は緩やかでさまざまな活動を許容しながら活動している。言友会によっては「吃音改善」と題した取り組みも行われている。 一口に改善への取り組みといっても発声練習を主体としたものから、ものの見方考え方に関するものまでその意とするところは広い。「吃音を持ったまま」と「吃音改善」との関係は微妙なバランスとも言え、その温度差が会の中で議論となることもある。吃音を持ちながらの生き方を貫きつつ、吃音症状の改善へ向けた努力を行う、その両立は可能であろうか。吃音者宣言はその両立の難しさを認めるところから生まれたものではなかったか…。言友会はその判断を個人にゆだねているように見える。吃音者にとって吃音は治りにくいと分かっていても、訓練すれば改善される・治るのではと言う気持ちは捨てがたいであろうし、何事も自分で体験して初めて納得・理解できるものであろう。また、吃音改善への努力を行うことは、なにがしかの安心感へ繋がるものでもある。 改善・矯正へひた走ることを警戒しながらも、吃音者のニーズに応じ、いろいろ試み、試行錯誤、温度差を許容する言友会がある。
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