「ブラック・ダリア」というニックネームについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:54 UTC 版)
「ブラック・ダリア事件」の記事における「「ブラック・ダリア」というニックネームについて」の解説
ショート殺害から間もない頃に出版された新聞の報道によると、ショートは1946年中頃にロングビーチの薬局の従業員や常連客から「ブラック・ダリア」と呼ばれており、その名前は1946年の映画The Blue Dahlia(邦題:『青い戦慄』)をもじったものであるという。また、人々の間で信じられている噂に、ショートが自分の髪にダリアを飾ったことから、メディアが「ブラック・ダリア」という名前を付けたというものがある。FBIの公式ウェブサイトによると、「ショートは透けた黒い服を好んだという噂がある」という報道から、ニックネームに「ブラック」と付いているという。 しかし、地方検事局の捜査官の報告によると、「ブラック・ダリア」というニックネームは事件を報道していた新聞記者が創作したものだという。薬局にいたショートの知り合いとインタビューしたロサンゼルス・ヘラルド・エクスプレスの記者のベボ・ミーンズが、「ブラック・ダリア」というニックネームを最初に使用した人物であるという。しかし、記者のアンダーウッドやジャック・スミス(英語版) (英: Jack Smith) もニックネームの創作者として名前が挙がっている。ショートは生きていたときからその名前で通っていたと主張する情報源もあるが、別の情報源がそれに反論している。ギルモアとハーニッシュの両名が、このニックネームはショートが生きていたときからそのように呼ばれており、報道による創作ではないという点では同じ主張をしている。ハーニッシュは、ショートが頻繁に通っていたロングビーチの薬局で、従業員からそのニックネームで呼ばれていたと述べている。ギルモアは著書Severedで、薬局の店主としてA・L・ランダーズ (英: A.L. Landers) の名前を挙げているが、薬局の名前は出していない。「ブラック・ダリア」という名前が流布される以前、ロサンゼルス・ヘラルド・エクスプレスは事件の残酷さから、ショート殺害事件を"Werewolf Murder" (日: 狼人間殺人) と呼称していた。
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