MTVジャパン 概要

MTVジャパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 07:02 UTC 版)

概要

MTV
MTV HD
基本情報
運営(番組供給)事業者 バイアコム・ネットワークス・ジャパン株式会社
旧チャンネル名 パワーチャンネル
MTV(初代)
Vibe
放送(配信)開始 1990年4月1日
HD放送(配信)開始 2009年10月1日
ジャンル 音楽
放送内容 音楽・カルチャー
視聴可能世帯数 7,512,100世帯(2010年2月現在)
アナログ放送(CS、放送終了)
プラットフォーム スカイポートTV
放送事業者 ミュージックチャンネル株式会社
チャンネル番号 S-9ch
放送開始 1992年10月1日
放送終了 1998年9月30日
衛星基幹放送(東経110度CS放送)
プラットフォーム スカパー!
放送事業者 株式会社シーエス・ワンテン
チャンネル番号 Ch.323(HD)
物理チャンネル CS2-ND4
放送開始 2002年7月1日
HD放送開始 2012年12月1日
スカパー!プレミアムサービス
放送事業者 株式会社スカパー・エンターテイメント
チャンネル番号 Ch.640(HD)
放送開始 2009年10月1日
スカパー!プレミアムサービス(標準画質)
放送事業者 バイアコム・ネットワークス・ジャパン株式会社
チャンネル番号 Ch.270
放送開始 1997年4月1日
放送終了 2014年5月31日
ディレクTV(放送終了)
放送事業者 ディレク・ティービー・ジャパン株式会社
チャンネル番号 Ch.330
放送開始 1997年12月1日
放送終了 2000年9月30日
その他(再送信・配信)
eo光テレビ 840(HD)
J:COM 352(HD)
公式サイト
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キャッチコピーは「Music&More」。ケーブルテレビスカパー!プレミアムサービススカパー!(旧・スカパー!e2)などで視聴可能である。

パワー・チャンネル

1990年に、日本ケーブルテレビジョンと日本番組供給株式会社の共同出資により、「パワー・チャンネル」としてケーブルテレビ向けのスカイポート通信用に配信を開始。開始当初は、平日は音楽番組、週末は東京六大学野球連盟の実況中継など、スポーツ中継を中心とした編成を行っていた。しかし、後述のMTVへのリニューアルに伴い、スポーツコンテンツは1992年9月までに終了、毎日放送系のスペース・ビジョン・ネットワーク(現:GAORA)に配給先を変更する。

MTV→Vibe

1992年10月、ミュージックチャンネル株式会社[注 1]パイオニアTDK等出資)が米バイアコム社とのライセンス契約により、CSアナログ放送のスカイポートTVで「MTV」として放送開始(1992年12月有料放送開始)。全時間Bモードステレオ放送1994年まではJ-POPはかからず洋楽専門であった。1996年にはパーフェクTV!(後のスカパー!プレミアムサービス)、1997年にはディレクTVでも放送を開始した。当時は、マーク・パンサー鮎貝健ジョージ・ウィリアムズChocolatなどがVJを務めていた。

1998年、ミュージックチャンネルはバイアコム社とのライセンス契約を解除(高額なライセンス料がネックだったといわれる)。1999年1月1日よりチャンネル名を「Vibe」(ヴァイブ)に変更、これまでの洋楽中心の選曲から邦楽重視に路線変更した。しかし、「MTV」というブランドを失ったことにより、老舗のスペースシャワーTVSME系のViewsic(現在のエムオン!)にCATV局の契約獲得で劣勢を強いられ業績が伸び悩み、2000年、投資会社であるH&Qアジア・パシフィックに売却した。当時のVJはMTV時代からの鮎貝健やジョージ・ウィリアムズ、Vibeになってから加入したSascha(サッシャ)など。

MTVジャパン

ミュージックチャンネルとの契約解除後、MTV日本再上陸の動きがあり、2000年3月、CSKセガなどによるエムティービーブロードキャスティングジャパン株式会社がスカイパーフェクTV!(後のスカパー!プレミアムサービス)で委託放送事業者の認定を受けるが、開局には至らなかった(その後、エムブロス株式会社に社名変更、同年10月7日に、ディレクTVで放送されていた「M-BROS.」(エム・ブロス)をスカイパーフェクTV!で開局するが、2002年4月30日をもって放送終了した)。

そのため、バイアコム社は再びミュージックチャンネルと組むことになり、傘下のMTVネットワークスが資本参加する形で2001年1月1日、「MTVジャパン」が開局した(ちなみに、開局1曲目はbirdの「マインドトラベル」)。同時に社名も「エム・ティー・ヴィー・ジャパン株式会社」に変更している。開局を前にして、旧MTV・Vibe時代からのVJはほとんどが2000年11月頃に降板している。

なお、Vibeのインターネット事業は2000年4月に「ミュージック・オンライン株式会社」(2003年5月、「株式会社VIBE」に社名変更)に分社化されており、2005年、バンダイネットワークス(バンダイナムコグループ)の傘下となっている。

この当時のMTVジャパンは邦楽中心に構成されたものであるため、かつて海外アーティスト達のPV中心だったMTVに親しんでいた層からの評判は必ずしも良いとは言えず、MTVジャパン社長兼CEOの笹本裕も、当時、自身の経営について、「昔存在していた日本におけるMTVと現在のMTVの相違は 事業的にも市場の変化としても仕方がないものの固定概念を持った人たちといかにうまくお付き合いしつつ新たなマーケットをつくっていく必要があるかという点でも困難であります。」とコメントしているが[1]、経営的には成功を収め、視聴者数は2006年3月に600万人を突破。音楽専門チャンネルでは最大手のスペースシャワーTVに次ぐ規模を誇る。

2006年8月、MTVネットワークスによりMTVジャパンを完全子会社化。それに先立ち、2006年1月には委託放送事業者から電気通信役務利用放送事業者に変更するとともに、MTVネットワークスの子会社・MTV Networks Japan株式会社(現:バイアコム・ネットワークス・ジャパン合同会社)が運営するニコロデオン(日本でのチャンネル名は「ニコロデオン/アニメ・子どもTV」)の電気通信役務利用放送事業者となった(ニコロデオンは2009年9月放送終了。2018年1月より放送再開)。

2007年12月1日、この日開局したTwellVに番組供給を開始。

2009年1月1日付で、当社を存続会社として、エム・ティー・ヴィー・グループ・ジャパン株式会社(合併前は当社の株式80%を保有する親会社であった)、エム・ティー・ヴィー・アイ・グループ・ジャパン株式会社、Viacom Acquisition株式会社の3社を合併した。

2009年10月1日、スカパー!HDおよびひかりTVでハイビジョン放送(チャンネル名は「MTV HD」)を開始。

2010年9月1日、2001年2月から2008年12月まで当社会長を務めた沼倉重夫が社長として復帰(復帰当初は韓国語専門チャンネルを運営するKNTV社長を兼務)。

2011年1月1日、社名をMTV Networks Japan株式会社に変更。

2012年2月10日、総務省から東経110度CS放送の衛星基幹放送業務の認定が適当と認められ[2]スカパー!にて2012年12月1日よりハイビジョン放送と字幕放送を開始し、チャンネル名称を「MTV HD」に変更(衛星基幹放送事業者は、テレビ朝日系のシーエス・ワンテン)。

2014年5月31日、スカパー!プレミアムサービスにて、標準画質放送を終了。

2014年12月1日、社名をバイアコム・ネットワークス・ジャパン株式会社に変更し、現在地に移転[注 2]

2016年12月1日、スカパー!プレミアムサービスの衛星一般放送事業者がスカパー・ブロードキャスティングからスカパー・エンターテイメントに変更。

2021年4月、MTV Japanの公式ウェブサイトで使用された2代目バイアコムのロゴは、サイトリニューアルに伴い廃止[注 3]


注釈

  1. ^ スカイポートTV開局前のイメージキャラクターにはサンプラザ中野を起用。ロゴは?マークとなっていた。
  2. ^ それまでは、同業のスペースシャワーネットワークスペースシャワーTV)とエムオン・エンタテインメントMUSIC ON! TV)がそれぞれ入居するビル(隣同士)から徒歩1分もしない距離のビルに入居していた。
  3. ^ これは2019年12月4日、2代目バイアコムとCBSコーポレーションは正式に再統合され、社名をバイアコムCBS(現:パラマウント・グローバル)となったため。
  4. ^ MC(キャスター)はセーラ・ロウエルマイケル富岡が担当。
  5. ^ ソウル・トレイン』日本版の編集、『ベストヒットUSA』のオープニング映像などを手掛けたプロダクション。
  6. ^ 読売新聞』1988年7月5日朝刊第32面(『読売縮刷版』1988年7月号p.228)および夕刊第16面(同前p.248)に放送予定記載あり。
  7. ^ 『読売新聞』1988年7月29日朝刊第28面(『読売新聞縮刷版』1988年7月号p.1360)および夕刊第20面(同前p.1380)に放送予定記載あり。
  8. ^ 火曜日深夜の放送は7月5日[注 6]、金曜日深夜の放送は7月29日から開始[注 7]

出典







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