阿武隈高地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 16:33 UTC 版)
鍾乳洞
植生
- 日山周辺
- 日山の山頂付近を除く自然林の多くが伐採され、自然の植生群が少なくなってきているが、低地ではアカマツ林が点在する所があるほかに、日山の標高860メートル周辺には貴重なブナの自然林、イヌシデ林が残されている。(岩代観光協会ホームページより要約)
産業
工業
- 助川から夜ノ森にかけての沿岸部は、日本有数の鉱工業地帯・鉱泉地帯であり、20世紀前半には銅山や炭田が点在した。石油企業のジャパンエナジーや電機企業の日立製作所は助川が発祥地、フラガールを生み出した常磐興産は常磐湯本が発祥地である。
- 20世紀後半(高度経済成長以後)の沿岸コンビナートは、小名浜と新地に立地している。
農業
- 阿武隈高地は、全体的に牧畜が盛んである。
- 1980年ごろまでは、稲作の他に養蚕、葉たばこやコンニャクなどの工芸作物の栽培が盛んに行われたが、近年は養蚕や工芸作物は減り、稲作や野菜、花卉、果樹栽培などが増加している[7]。
林業
観光
- 大型鍾乳洞あぶくま洞、入水鍾乳洞が有名。
- 石炭の採掘で湧き出た温泉を利用したリゾート施設スパリゾート・ハワイアンズがある。
- 夏井川渓谷・背戸峨廊
- 千本桜
交通
阿武隈高地は、阿武隈川流域盆地(概ね国道4号沿線)から太平洋沿岸(国道6号沿線)を直結する河川に乏しいため、富士川流域や三遠南信(天竜川流域)や濃尾(木曽三川流域)や信越(信濃川流域)のような「内陸と沿岸が山地を越えて親密」とは逆に、内陸と沿岸の交流は浅い。
水戸 - 平 - 中村 - 亘理の「沿岸同士」や、宇都宮 - 郡山 - 福島 - 白石の「内陸同士」は、交流も深く交通網も充実している。しかし、「阿武隈高地を越えた双方」を結ぶ路線は、鉄道では平と郡山を結ぶ磐越東線1本のみだが、本数は少なく複線化もされていない。同じく、中村から福島または白石を結ぶ鉄道は、計画倒れに終わっている(→阿武隈急行線)。
空港
鉄道
道路
- 磐越自動車道
- あぶくま高原道路
- 国道49号:平 - 郡山の連絡線。
- 国道113号:新地 - 白石の連絡線。
- 国道114号:近年[いつ?]まで浪江 - 福島のJRバスが運行されていた。
- 国道115号:中村 - 福島の連絡線。
- 国道118号
- 国道288号:新山 - 郡山の連絡線。戦国時代の「田村攻め」、福島原発事故での「会津へ退避」のルートとなった。
- 国道289号:勿来 - 棚倉 - 白河の連絡線。
- 国道349号:阿武隈高地を縦断する国道。
- 国道399号
- 国道459号
- 国道461号:高萩 - 大子 - 大田原の連絡線。
- 福島県道14号いわき石川線:御斉所街道(ごさいしょかいどう)と呼ばれる塩の道で、古くから浜通りの産品と中通りの産品の交易が行われた歴史ある街道。
- 茨城県道36号日立山方線:阿武隈高地の道路では、山越え距離が短い路線。
脚注
- ^ 北端と南端のおよその直線距離。
- ^ 阿武隈山地の地形・地質
- ^ 阿武隈川河川整備計画より
- ^ 早川輝雄 編著『宮城県の山』山と渓谷社〈分県登山ガイド〉、1994年10月。ISBN 4635021637。
- ^ 奥田博『福島の山ベスト50』歴史春秋出版、1987年6月。ISBN 4897571766。
- ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
- ^ 養蚕・工芸作物の衰退と阿武隈中山間地域農業の地域性変容
- ^ 国内では他に、丘陵や山岳地帯を利用した標高が高い空港として広島空港の331 m、鹿児島空港の272 m、岡山空港の246 m、種子島空港の234 m、旭川空港の220 m、能登空港の219 m、青森空港の202 m、熊本空港の196 m、高松空港185 mなどがある。
固有名詞の分類
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