西武多摩川線
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運行形態
都市近郊路線では珍しく平日・土曜・休日共通ダイヤになっており、日中は12分間隔、早朝と夜間は20分間隔の運転である。
早朝には白糸台駅始発の列車があるが、白糸台行きの列車は設定されておらず、上り列車は全て武蔵境駅行きで、夜間の一部列車は是政駅まで運行した後、白糸台行きの回送列車となって車庫に入る。緊急時には白糸台駅で車両交換(取り替え)となる場合もある。
列車の行き違いは、日中は新小金井駅と白糸台駅で、早朝と夜間は白糸台駅で行う。2019年3月16日のダイヤ改正まで早朝と夜間は多磨駅で行き違いを行っていたが、多磨駅の駅改良工事に伴い列車交換設備を撤去した。
使用車両
当線の車両は小手指車両基地に所属し、ワンマン運転に対応した仕様へ改造されている。現在は同仕様の車両が狭山線(かつては多摩湖線)でも運用されており、双方の車両の交換が年4回、JR線を経由する甲種輸送という形で実施される[52]。簡単な検査や車体清掃などは、白糸台駅に併設された白糸台車両基地で行われる。大規模な検査・修繕については武蔵丘車両検修場(かつては旧西武所沢車両工場)で実施するため、本線側に常駐している間に行う。
JR中央線の高架化工事中は、甲種輸送ができなかったため部品の輸送で対応していたが、JR中央線の高架化工事完了後は車両の甲種輸送が再開された(「中央線快速#連続立体交差事業」も参照)。
現用車両
-
「春」ラッピング
(2010年11月) -
「夏」ラッピング
(2010年7月) -
「秋」ラッピング
(2010年9月) -
「冬」ラッピング
(2011年2月) -
「春」「夏」ラッピング
(2010年6月)
新101系の塗色変更
2017年から2018年にかけて多摩川線開業100周年を記念し、伊豆箱根鉄道カラー[44]、赤電塗装(西武鉄道の旧塗装)[57]、ツートンカラー(101系デビュー時の塗装)[58]、近江鉄道カラー[59]に塗色変更された新101系が登場した[53]。一部の駅には運行中の各車両のカラーリングを解説するポスターが掲示されていることがある。
- 伊豆箱根カラー
- 赤電塗装
- ツートンカラー
- 近江鉄道カラー(1251編成)
-
伊豆箱根鉄道1300系カラー
(2017年10月) -
赤電塗装
(2018年1月) -
ツートンカラー復刻塗装
(2022年10月) -
近江鉄道100形「湖風号」カラー
(2022年10月)
過去の車両
- 旧101系 (1996年 - 2010年)
- 1996年のワンマン運転開始に合わせて導入[42]。
- 前述のとおり、2006年から2008年にかけては、JR中央線の高架化工事のため甲種輸送ができず、白糸台車両基地で部品を交換する形で整備を行っていた。
- 2008年に多摩湖線での運用が終了した後は、西武線唯一の旧101系運用路線となっていた[43]。2010年3月より新101系への置き換えが始まり[42]、同年11月9日をもって最後の223号編成が運用終了した[42]。最後の223号編成(4両編成)は、1976年に西武所沢車両工場で新造され池袋線・西武秩父線に投入、1996年の多摩川線ワンマン運転開始に合わせて1995年度にワンマン改造を受け転属した[42]。この223号編成の運用離脱をもって旧101系の運用は終了した[42][43]。同年11月3日から11月9日まではラストランとして、223号編成に「さよなら黄色い電車」「ありがとう黄色い電車」のヘッドマークを付けて運行した[42][43]。
-
「さよなら黄色い電車」
(多磨駅、2010年11月4日撮影) -
「ありがとう黄色い電車」
(競艇場前駅、2010年11月4日撮影)
ワンマン運転化以前は、新宿線系統から多摩川線へ転属してきた401系、701系、赤電と呼ばれていた451系や551系・571系などが使用されていた。
導入予定車両
車両数の変遷
年 | 351系 | クハ1411形 | 501系 | 701系 | 571系 | 451系 | クハ1651形 | 551系 | 401系 | 101系 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1978 | 6 | 6 | 4 | 16 | |||||||
1982 | 4 | 4 | 5 | 3 | 16 | ||||||
1983 | 4 | 10 | 1 | 1 | 16 | ||||||
1984 | 4 | 6 | 3 | 3 | 16 | ||||||
1985 -1987 |
4 | 6 | 3 | 3 | 16 | ||||||
1988 -1991 |
12 | 4 | 16 | ||||||||
1992 -1995 |
16 | 16 | |||||||||
1996 -2011 |
16 | 16 |
- 1978年は10月1日時点、1982・1983年は1月1日時点、1984年以降は4月1日時点
- 出典:『私鉄車両編成表』各年版(ジェー・アール・アール)
多摩鉄道(旧西武鉄道)時代の車両
- 蒸気機関車
- 客車
- フハ1・2→ハフ1・2
- 内燃動車
- キハ10形(10-12)
- 1928年黒板工業所製[63](竣工図に目黒板工業所と表記されていたため誤って伝えられていた)の木製2軸ガソリンカー(定員40人)。調子が悪く翌年に松井製作所にて大改造されている。戦後は使用されることなく廃車となった。
- キハ20形(21・22)
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|
SW01 | 武蔵境駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道: 中央線 (JC 13) | ∨ | 武蔵野市 |
SW02 | 新小金井駅 | 1.9 | 1.9 | ◇ | 小金井市 | |
SW03 | 多磨駅 (東京外大前) |
2.2 | 4.1 | | | 府中市 | |
SW04 | 白糸台駅 | 1.4 | 5.5 | ◇ | ||
SW05 | 競艇場前駅 | 1.5 | 7.0 | | | ||
SW06 | 是政駅 | 1.0 | 8.0 | | |
注釈
出典
- ^ a b c d 寺田裕一『データブック 日本の私鉄』(ネコ・パブリッシング、2002年)p.59
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- ^ a b 【鉄道トリビア】第120回:なぜ西武多摩川線は"孤立"しているのか? マイナビニュース(2011年10月1日)2022年7月18日閲覧
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