正月
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/04 07:49 UTC 版)
各暦の正月
古代ローマでは1年は10か月でMartiusが初月、Kalendae Martiae が正月であった。
紀元前713年頃、ヌマ・ポンピリウスによりIanuariusとFebruariusが加えられ、Kalendae Ianuariaeが正月になったが、執政官には紀元前153年まで使われなかった。
紀元前45年、ガイウス・ユリウス・カエサルがユリウス暦を導入、Kalendae Ianuariaeが新暦同様、正月になった。
- クリスマス様式の暦では、12月25日が正月で、ドイツとイングランドで13世紀迄使われており、スペインでは14 - 16世紀に導入された。
- 受胎告知を新年とする暦は、ルーマニア・ドブロジャ生まれの僧侶、ディオニュシウス・エクシグウス により西暦525年に導入され、中世ヨーロッパの多くの地域で用いられていた。グレートブリテン王国では、1752年1月1日まで採用されていた。後にイギリスはユリウス暦から新暦となるが、現在でもイギリスの税制年度は4月6日を新年としている。
- 復活祭の土曜日を正月とする暦は、フランスで11世紀 - 16世紀に使われていた。復活祭は移動祝日で、同じ日付は隔年ごとに来る。
古代のローマ暦の Kalendae Martiae を正月とする暦は、ヴェネツィア共和国で1797年まで、ロシアで988年 - 15世紀の終わりまで用いられていた。ロシアでは15世紀の終わりから1700年の西暦導入まで、9月1日が正月だった。
カトリック教会の典礼暦では待降節初日が一年の始まりとされてきた。
日本での正月は中国では「正月初一」または「大年初一」いわゆる春節である。
注釈
出典
- ^ a b “「女正月」と「男正月」を知っていますか?”. ウェザーニュース. 2022年12月31日閲覧。
- ^ a b c d 工藤紘一. “「聞き書き 岩手の年中行事」から思うこと(岩手県立博物館研究報告 第31号 2014年3月)”. 岩手県立博物館. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “国民の祝日について - 内閣府”. www8.cao.go.jp. 2019年12月16日閲覧。
- ^ お盆・初盆のお話「お盆・初盆の起源」2023年【イーフローラ】
- ^ 日本国語大辞典, デジタル大辞泉,大辞林 第三版,精選版. “テトとは”. コトバンク. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “沖縄県民が今も「旧暦」を使い続ける歴史背景 | 読書”. 東洋経済オンライン (2019年2月20日). 2019年12月16日閲覧。
- ^ あかい新聞店 〜村上信夫 元気のでてくることばたち〜
- ^ 俳句の本を読む:「金子兜太の俳句入門」金子兜太 - 何かのヒント
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