リュウキュウヒキノカサ リュウキュウヒキノカサの概要

リュウキュウヒキノカサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/18 19:14 UTC 版)

リュウキュウヒキノカサ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キンポウゲ目 Ranunculales
: キンポウゲ科 Ranunculaceae
: キンポウゲ属 Ranunculus
: ヒキノカサ R. ternatus
変種 : リュウキュウヒキノカサ
R. t. var. lutchuensis
学名
Ranunculus ternatus Thunb. var. lutchuensis (Nakai) H.Hara[1]
和名
リュウキュウヒキノカサ

目次

概要

日本固有変種で、南西諸島喜界島徳之島沖永良部島沖縄島伊江島及び瀬底島に分布する。やや湿った原野や林縁、路傍等に生育する。

多年草で、高さ15~30cm。ひげ状にのびる根と紡錘形に肥大した根を持つ。根出葉は、3出または無分枝で、長さ1~3cm。葉柄は長さ2~5cm。花茎は1~5本。は花茎の先端に付き、直径12~17mm、花弁は5枚、倒卵形で長さ6~7mm、色は黄色で、基部に蜜腺がある。果実集合果で、広楕円形、長さ4~7mm。

和名の由来は、やや湿った場所を好む本変種の花をカエル(蛙)の傘に見立てた事による。

近縁種

リュウキュウヒキノカサの基変種であるヒキノカサ(R. ternatus)は、日本では本州九州、日本国外では中国台湾朝鮮に分布し、リュウキュウヒキノカサよりも大型である。

また、沖縄島北部に八重咲の品種ヤエリュウキュウヒキノカサが生育する。

保全状況評価

絶滅危惧IA類(CR)環境省レッドリスト

生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。

参考文献

  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
  • 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。
  • 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第5巻 低地の植物』 新星図書出版、1979年。
  • 山下弘 『奄美の絶滅危惧植物』、株式会社南方新社、2006年。

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