銀装兵団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:19 UTC 版)
スターリア・レーゼ レーゼ王国の第2王女にして、銀装兵団の団長。16歳で本作のヒロイン。一人称は「妾」(わらわ)。生まれつき両腕がないが、その星光(スターライト)の眼で「気」を捉え念力で物体を自在に操る。最初に銀の食器を操ったため国内では「銀器姫」、国外では「銀気姫」、太陽神教圏内では「銀輝姫」という、同じ読みだが異なる名を3つ持つ。その異能とカリスマ性からラクーシャ姫の再来とも評されている。 幼少のころから武勇に優れており6歳で下位竜3体を討伐、7歳で正体を隠しながら御前試合に参加し優勝、8歳で中位竜2体を含む竜の軍勢を討伐した。9歳にはペレイロ中将がガーネスと共に企てたクーデターを阻止している。10代になってからは銀の武具製作に没頭し、名工と評価される。自分が結婚するなら、ガルム以上の男と決めていた。 レーゼ北東部の軍事演習場に籠城中に、転位してきたクリムゾンとラグナに遭遇。当初は自らが持つ、常人とはかけ離れた感覚を使ってクリムゾンを取り調べる。クリムゾンを危険と判断し処刑を試みたが、ラグナによって阻止される。この時ラグナを銀剣から手足が生えた姿で見えてしまい、しかもそのラグナの姿に一目惚れしてしまう。 王族の身分であるが、念力と「気」を使った独自の術で戦闘に参加する。 直感で物事を判断するが、一方で合理性を重んじる冷徹な現実主義者。例え洗脳された人間の子供であっても、敵勢力であれば躊躇なく殺す。ただしラグナに対しては団長としての威厳を保つため、団員の前ではツンデレのような振る舞いをする。この他にも竜の肉を焼いて食べるなど、変人めいた行動をとる。 作者の説明によると、キャラクターコンセプトは「ラグナとクリムゾンの間にピタッとはまる女」とのこと。妾流結界術 スターリアが使用する結界術。魔法ではないので、ネビュリムの結界魔法とは異なる。いくつか種類があり、「檻」は銀で造られた武器同士を銀気でつなげ、空間上に張り巡らせることで銀気を苦手とする竜の侵入を阻害する。「盾」は武具の銀気によって敵からの攻撃を防ぐ。 妾流操気術 スターリアが使用する味方への補助術。作中では団員の体の気と銀気を活性させ、第六感を付与した。 アイザック・スターン レーゼ軍少佐で銀装兵団顧問。メガネをかけた若い真面目な男性。団内では「アイク」もしくは「メガネ」と呼ばれている。曲者揃いの兵団の中では常識人故に、兵団の中では苦労人。自身の頭頂部が気になっており、「ハゲ」と呼ばれることもある。元々はスターリアを脅威と感じる国内の者たちに派遣された顧問である。 主に兵站や管理を担当するが、指揮官としても剣士としても優秀。部下からの信頼も篤い。プラチナティアラ号との戦いでは部隊を指揮し、放たれた複数の魔力弾を全て剣で弾き落とした。 なお、使用しているメガネは伊達である。これはスターリアの「張り付いたような眼鏡面」という言葉を「メガネをかけろ」という命令と解釈したため。言われた通りかけたところ、本人が気にしていた目つきの悪さが緩和されたので、以降常に身に着けるようになった。 ガルム・ウルバン 「剣狼」(けんろう)の異名を持つ、銀装兵団の主席剣士長。スターリアの剣の師匠でもある。スターリアには彼の姿が剣と身体が溶け合っているように見え、その様を「人剣一体」と評している。老齢の男性であるが銀装兵団の中では最も強く、ドルニーアとの戦いでは彼がとどめを刺した。 しかしラグナ相手には流石に一瞬で負けてしまう。スターリアがラグナに一目惚れしたことと、自分の修行不足を痛感し、その後しばらくの間落ち込んで泣いていた。 クリストファー・オルグレン 剣士長を務める大柄な男で、「クリス」と呼ばれている。右腕はスターリアが製作した義手。武器の投擲による攻撃を得意とし、同じく大柄な兵士で構成された部隊を率いている。 戦闘中に部隊の士気を上げるため、強引な理論を主張し鼓舞することがある。しかしスターリアによると、教養が垣間見えることがあるという。 シン・カトラス 剣士長。褐色の肌を持つ小柄な青年で、二刀流の剣士。その剣で斬られたものは燃えてしまう。銀装兵団が国外に逃亡することを決定した際に、ユゴから指名され剣士長になった。 生意気で負けず嫌いな性格。ガルムがラグナに負けた報を聞きつけた際は、一方的にラグナを敵視。その後対決するが案の定、負けてしまう。 へゼラ、グレア 銃士長で双子の女子。前髪を七三分けにしており、分け目が左側にあるのがへゼラ、右側にあるのがグレア。見た目は10代前半だが、目や歯などが竜と同じ。夜間でも通用する目で戦場を偵察し、別行動中のスターリア達に敵の情報を声で届ける能力を持っている。この他に声で竜に隙を作らせることができる。 普段は年相応の無邪気な振る舞いをしているが、本来は情緒が乏しい。物心がつき始めた当時は見世物小屋で飼われていたため、自分たちが持つ情緒を後天的に育もうとしている。作中では悪いスライムの不用意な発言で、本性を現したことがある。 名前は「ヘンゼルとグレーテル」から。 フー 銀装部隊魔法士長。関西弁で話す。その右腕は竜の特徴を持っており、ドルニーアの魔法や、魔力吸収の際に使用される。 マジョルカ 左耳の先端が欠けている魔法士。目が隠れるほど長い前髪とそばかすのある女性。 「銀器姫を敬愛する会」の会長で、スターリアへはやや異常な好意を寄せている。スターリアがラグナに惚れてしまって以降は、ラグナを一方的に敵視。ラグナに兵団の武具に銀気を込めさせる際、ラグナに会員達と戦わせた。 その体には転位のための魔法の表現がある。 ナサレナ・テルジアン 第2王女付き教育係で暗殺者。幼いころのスターリアが手をつけられないほどの癇癪持ちであったために雇わられた。スターリアを力づくで押さえ込むことができるほど強い。ナサレナと出逢ってからのスターリアは急速に人間性、社会性を獲得していく。ちなみに、スターリアが結婚することで莫大な報酬(危険手当含む)が支払われる契約となっている。 実は太陽神教の工作員で、スターリアを太陽神教に勧誘する任務を帯びている。
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銀装兵団
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レーゼ軍特務部隊で団員は350人。狩竜人、軍人、傭兵、暗殺者、魔法士などの様々な出自の者で構成され、スターリアが製作した武具を装備している。初登場時はレーゼ北東部の軍事演習場に籠城しつつ、保護した一般人1500人と共に転位魔法を用いた国外への逃亡を計画。
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