箸とは? わかりやすく解説

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はし【箸】

読み方:はし

食物などを挟むのに用いる2本で一対の細い棒。木・竹象牙(ぞうげ)などで作る

[下接語] (ばし)一本箸祝い箸移り箸苧殻(おがら)箸・金(かな)箸・香(こう)箸・(さい)箸・挵(せせ)り箸・雑煮箸竹箸・床(とこ)箸・取り箸握り箸塗り箸火箸太箸惑い箸柳箸利休箸渡り箸割り箸


箸
箸
と書いてハシ読みます
鍛造時に真っ赤に熱した部材を持つ役割りに使用されます。
先端の形が様々なので、一番形が合いそうなものを使用すると、丸で四角でも、薄いものでもしっかりとつかめます。
長さも15cmぐらいから1m近くあるものまで様々です。


はし 【箸】

箸の使用は、物を手でつかむことを忌んだ宗教的理由原因一つではないかといわれる中国にもあるが、日本では食事用のほかに、晴れ儀式や行事に用いる。平安時代には大嘗祭宮廷儀式竹箸用い誕生祝食初節句などには柳箸供えられ月見宴にはの箸を用いた正月年男の箸を使い、旧六月末に新箸の祝い、青箸の年取り、などといっての箸を供える地方もある。

作者伊藤左千夫

収載図書左千夫全集 第3巻 小説紀行小品 2
出版社岩波書店
刊行年月1987.1


読み方:ハシ(hashi)

作者 伊藤左千夫

初出 明治42年

ジャンル 小説


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 01:22 UTC 版)

(はし)またはチョップスティックス: chopsticks: Stäbchen)とは、二本一対になった棒状のものを片手で持つ食器のことであり、食べ物を挟んで移動させることが出来る。古代の中国に発祥され、今は東アジア地域を中心に広く用いられている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 01:31 UTC 版)

日本の食事作法」の記事における「箸」の解説

日本における箸は、魂が宿ったものともされており、和食は「箸に始まり、箸に終わる」といわれるなど、箸の使用方法(箸使い)は特に注意されている(嫌い箸参照)。 日本では全ての料理液状料理を除く)を箸で食べる事が基本となっている(フォークスプーンなどの別段用具供されている場合は別である)。また、箸は食べ物をつまむ(はさんで持ち上げる)道具である。料理を箸で突き刺したり、左右の手で箸を持ち料理をハサミのよう切る事はしない。 箸の持ち方は箸#使用法参照日本の食器でも漆器(木でできたものに漆を塗装してある食器)は繊細で傷付きやすいため、漆器に対してスプーンフォークなど金属でできた食器使用しない(傷を付け壊してしまうため)。このため、箸に不慣れな外国人などが和食(特に懐石料理のような格式重んじて漆器多用される)の席でスプーンフォーク要求して断られることがある

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「箸」を含む「日本の食事作法」の記事については、「日本の食事作法」の概要を参照ください。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/24 03:55 UTC 版)

マタタビ (サイボーグクロちゃん)」の記事における「箸」の解説

厳密に武器ではないが、マタタビ器用さ表現するためによく使われる野良猫時代に既に使用マスターしており、グレー達から「化け猫」と呼ばれる所以となっていた。現在では食事に留まらない用途用いられており、クロ銃弾掴みとめたこともある。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:16 UTC 版)

銘木」の記事における「箸」の解説

南天唐木など。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/25 11:31 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. はし東アジア地域起源とし、現在もその地域中心に広く用いられる食物移動させるのに用い食器一種で、二本一組用いられる棒。

熟語


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