【標的機】(ひょうてきき)
銃砲やミサイルの試射・射撃訓練を行う際に標的として使われる機体。
現代では専用の、もしくは通常の航空機を改造したドローンが使われ、基本的に無人機である。
過去には爆撃機に搭乗するガナーの射撃訓練用として、訓練弾の着弾を機体表面のタッチセンサーで捉える有人機もあった。
「標的機」という名前から「一度こっきりの飛行で撃墜されるもの」と思われがちだが、必ずしも試射や訓練の度に撃墜されるわけではなく、普通は任務終了後に回収・再利用される。
カメラやセンサーを搭載して記録を取り、「実戦であれば撃墜できていたかどうか」を検証するのが一般的。
とはいえ用途の性質上、何らかの事故で墜落に至る可能性は否定できない。
また、耐久性能、兵器による破壊現象、墜落の過程などを検証するために意図して撃墜されることもある。
標的機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:07 UTC 版)
QF-4B 老朽化し余剰となったF-4Bを改造した標的機。44機のF-4Bが改造を受けた。 QF-4E 老朽化し余剰となったF-4Eを改造した標的機。 QF-4G 老朽化し余剰となったF-4Gを改造した標的機。 QF-4N 老朽化し余剰となったF-4Nを改造した標的機。 QF-4S 老朽化し余剰となったF-4Sを改造した標的機。
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標的機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 22:46 UTC 版)
「あづま (訓練支援艦)」の記事における「標的機」の解説
上記の通り、本艦の最重要の装備として計画されたのが、BQM-34「ファイアビー」高速標的機であった。これは海自ではBQMと通称されており、昭和44年度予算でBQM-34Aの導入が認められて翌1970年に受領、同年8月に初飛行に成功し、1971年3月より本格運用を開始した。これはロケット補助推進離陸(RATO)によって発艦したのち、機体のジェットエンジンによって飛翔するものであり、本艦は発射台1基を搭載した。BQMに指令信号を送ると共に同機からのテレメトリー信号を受信する追尾誘導装置として、当初はSTTS(Shipboard Target Tracking System)を搭載した。STTSの空中線部はパラボラ・アンテナであり、艦橋上に搭載されたが、これは、動揺する艦上でBQMを運用するため特に開発・配備された、世界初にして唯一のシステムであった。このため、運用開始直後は5年間で10機を亡失することになったが、この期間中に各種の改正策が施されたこともあり、1976年ごろ以後は安定した飛行が可能となった。その後、BQM-34Aをもとに国産化したBQM-34AJ、性能向上型のBQM-34AJ改へと順次に更新された。 BQMの運用実績は満足すべきものであったが、大型高価格であったことから、1982年からは、より安価な中型高速標的機であるMQM-74「チャカ」が並行して導入された。これに伴い、同年7月から10月にかけて、STTSを高速標的機艦上追尾管制装置(Target Control and Tracking System, TCATS)に換装した。TCATSはかなり大型のレドームに収容されており、艦容は大きく変化した。当初搭載されていたのはMQM-74C「チャカII」であったが、これは後にBQM-74E「チャカIII」に更新された。 また、当初は「はまぎく」「くす」と同様のKD2R低速標的機も搭載されたが、護衛艦隊の防空火力の向上に伴ってBQM支援回数が増大したことから、KD2Rを並行して運用するのは困難と考えられ、1976年より護衛艦にKD2Rの飛行管制機器を移載する試みが開始されている。当初の搭載数は、高速標的機3機、低速標的機10機であった。 なお、これらの標的機は飛行甲板から運用されるが、ここは標的機の発射台等を撤去すれば中型ヘリコプターの発着にも対応できた。 その他に、水上射撃訓練に用いる標的船を16ノットの速力で曳航出来るワイヤーと機力巻取装置を装備していた。
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標的機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 09:15 UTC 版)
ミサイルの迎撃や敵機への射撃訓練で使用される標的は、標的曳航機の機体後部から吹き流しを曳航したり、有人機にミサイルシーカー(目標捜索装置)を搭載して操縦により機動を再現していた。吹き流しでは有人機の至近へ射撃するため幾度となく誤射が発生し、有人機をミサイルに見立てる場合には捕捉の訓練しか出来ないため、標的そのものを飛行させる標的機が考案された。 地上から無線操縦されるラジコン式の標的機は臨機応変に動きを変えられるが電波の届く範囲での運用となる。プログラムにより制御される標的機は運用範囲は広いが事前に設定されたコースしか飛べない。 航空機の動きを高度に再現する場合には有人機を改造した機体が利用されるが、高価であるため老朽化などで退役する機体が選ばれる。 帰還する必要がないため降着装置を有しない機体も多く、ミサイルのように管制機のパイロンから投下する物もある。また標的機のGAF ジンディビック初期型は10時間ほどで寿命を迎える使い捨てエンジン(アームストロング・シドレー ヴァイパー)を採用するなど、割り切った設計となっている。しかしコストダウンを徹底しても吹き流しに比べ遙かに高価であるため、現代でも標的曳航機による訓練が行われている。現代の標的曳航機は他に無人標的機の運搬や管制、チャフの散布や電波妨害など複数の訓練に対応した訓練支援機として使用されることが多い。 かつてはRP-63のような演習弾を使用した有人標的機も存在した。
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標的機と同じ種類の言葉
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