旅客ターミナル国内線エリア
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「那覇空港」の記事における「旅客ターミナル国内線エリア」の解説
滑走路の北端東側に位置し、1999年に国内線ターミナルビルとして整備された。北側に位置する国際線ターミナルビルとは際内連結ターミナル施設で接続している。 設計は安井建築設計事務所と宮平建築設計事務所が共同で担当。RC・PC造で地上5階、地下1階建。1999年(平成11年)3月25日に竣工。同年5月26日に供用を開始。その後、増築が繰り返し行われ、2013年9月20日に延床面積5,862平方メートルの第三次増築部が竣工。チェックインカウンターなどが増設され、翌9月21日に供用を開始した。 滑走路に向かって2本のフィンガーが突き出しており、南側のフィンガーを日本航空(JAL)グループが、北側のフィンガーを全日本空輸(ANA)グループが使用する。36番ゲートは、36A・36B(エプロンでは36R・36L)の2箇所で運用しているが、2機駐機できるのはかつてANAで利用されていたボーイング737-500に限られる。ボーイング737であっても、737-700および737-800(NGシリーズ)が駐機する際は、もう片方の搭乗口は使用できないため、500型が退役後は36A/36Bが同時に使用されることはない。また、21番・24番・27番・31番・34番・41番ゲートは、搭乗橋1本で乗降する小型機(ボーイング737、エアバスA320)から中型機(ボーイング767)までしか駐機できない。なお、かつて運航していた第一航空運航便は不定期便扱いのため、ターミナルビル外の第一航空事務所(以前はターミナルビル内にあった)の専用カウンターで受付後、同社格納庫前からの搭乗となっていた。 当初の旅客ターミナルビルは、1959年(昭和34年)4月に、旧国際線ターミナルと後の第2国内線ターミナルの位置(現在の44番スポット付近) に完成し、同年5月9日に供用を開始した。1975年(昭和50年)4月、沖縄国際海洋博覧会にあわせて、現在の貨物ターミナル付近に国内線用の「暫定ターミナルビル」が完成。日本本土との路線が主に発着し、「本土線ターミナル」や「第1ターミナル」などと呼ばれた。これに伴い、当初の旅客ターミナルは「第2ターミナル」となり、主に南西航空が離島路線の発着に使用した。1987年(昭和62年)2月、現在の51番スポット付近に新たな第2国内線ターミナルビルが完成 したが、現在の国内線ターミナルビルの供用に伴い、国内線の第1・第2ターミナルビルは廃止・撤去された。 館内中央部は2階から4階までの吹き抜けが大きくとられており、この空間(2階部分)を利用してイベントや場所貸しによるプロモーション活動などが行われることもある。1階の到着ロビーには観光案内所やレンタカー受付カウンター、クレジットカード利用者用ラウンジなどが、2階には手荷物検査場・搭乗口、土産店およびコンビニエンスストア、薬局、銀行店舗、金融機関ATM、手荷物一時預かり所・コインロッカーなどがあり、3階には搭乗手続きを行うチケットカウンターなどの施設がそれぞれ設けられている。レストランが1,3,4階にあるほか、無料の展望デッキが3階屋外の南北に分かれて設置されている。2階には中規模なフードコートがある。 モノレール(ゆいレール)の那覇空港駅や立体駐車場との連絡通路は2階に接続。道路は1階と3階に取り付けられており、車両の動線が区分されている(但し、レンタカー送迎や路線バスなど、1階のみで着発する交通機関もある)。 国内線ターミナルビルの運営は、1959年から県内企業が出資する那覇空港ターミナル(NATCO)が担ったが、公共性の確保とターミナルビルの統合整備のため、現在の国内線ターミナルビルが供用を開始した1999年からは、沖縄県や那覇市、航空会社などが出資する第3セクターの那覇空港ビルディング (NABCO)が運営している。 免税店 搭乗待合室内には国内唯一の国内線エリア内免税店「DFSギャラリア」がある。2002年の沖縄振興特別措置法の改正で設けられた特定免税店制度に基づき設けられており、クリスチャン・ディオールやロエベ、モエ・エ・シャンドンなどのLVMHのブランドを中心とした香水や宝石、酒や時計などの高級ブランド品を免税で買うことができる。この店舗に近接して、那覇市内にある「DFSギャラリア・沖縄」で購入した免税品受取カウンターも設置されている。 ラウンジなど 空港ビル会社および航空会社により、以下の空港ラウンジが設置されている。また、要人向けの「特別待合室」が2室設置されている。 場所名称席数備考一般区域1F ラウンジ華〜hana〜 48席 空港ビル会社が運営 搭乗待合室内 ダイヤモンドプレミアラウンジ 60席 サクララウンジ 85席 サクララウンジANNEX 28番搭乗口付近 ANAスイートラウンジ 70席 ANAラウンジ 170席 その他の施設 ビュースポット(4F屋内、無料) 見学者デッキ(3F屋外、無料) 手荷物預かり所 コインロッカー 総合案内カウンター(4Fを除く各階) 観光案内所 那覇バス 空港事務所 店舗外ATM(2F中央)琉球銀行 沖縄銀行 沖縄海邦銀行 コザ信用金庫 JAおきなわ ゆうちょ銀行 セブン銀行 イオン銀行 国内線ターミナルビル:旧拡張計画について 国土交通省が2008年にまとめた基本計画では、国内線ターミナルビルを南北に拡張し最終的に4本のフィンガーに計23基のボーディングブリッジ(現行13基)を持つ「際内兼用」型ターミナルビルを整備するとしていた。 また、現国内線旅客ターミナル建設時にはターミナルそのものを滑走路の反対側(現航空機格納庫側)に移設する沖合展開も検討されたことがあるが、後述の埋め立て問題や、都市モノレール計画の見直しなど交通アクセスに難があったため却下された[要出典]。
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