各編の重要人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:41 UTC 版)
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上記以外の人物。 ディーク侯爵夫人 声 - 大地葉 シリウス・ディークの母親。第2巻の登場人物。 シリウス(ラファエル)が起こした事件の元凶。かつて夫のディーク侯爵がメイドに手を付けて私生児(ラファエル)が生まれたことに激怒し、母子共に追い出す。ところが、最愛の息子シリウスが生まれながらに病弱で、もはや余命幾ばくもないと知ると闇の魔力を用いて息子と瓜二つのラファエルに人格と記憶を植え付けることを決める。そしてウォルト親子を捕まえると、ラファエルの母を生贄にして、家族を人質に取ったと思われる男(黒の男)に闇の魔力を宿らせ、記憶の書き換えを行わせる(さらに口封じのために男も殺害させる)。その際の衝撃で本物のシリウスは死ぬが、計画が成功したと錯覚し、元気なシリウス(ラファエル)の姿に喜ぶ。 最終的に一連の騒動後に、ラファエルが当局に出頭してすべてを話し、悪事が明るみに出たことにより逮捕される。しかし、ディーク家が得た「闇の魔力」の知識や技術は、メイスン家などに流出しており、以後、ディーク家が闇の魔力が関わる騒動の遠因となっている。 黒の男 声 - 間島淳司 本名不明(アニメのクレジットは黒装束の男)。第2巻の登場人物。 かつてディーク侯爵夫人に家族を人質にとられて、やむを得ずラファエルの母を殺して闇の魔力を取得した男。シリウスからラファエルへの記憶の移し替えを行うが、しかし、(ラファエルの予測では)侯爵夫人からの脅迫ゆえの行動に本気ではなく手を抜き、その結果、ラファエルの人格は上書きされなかった。そして、役目を終えたとして人質の家族と共に解放してもらおうとするが、口封じのために剣で斬られ、さらに家族も既に殺されていたことを明かされ、侯爵夫人に呪詛の言葉を吐いて絶命する。 実はラファエルに宿った闇の魔力の正体であり、今際の際の言葉通りに侯爵夫人への復讐のためラファエルに復讐心を焚きつけていた。特に本当は息子の幸福を望んだ母の最期の言葉を「どうか仇をとって」に改竄する。最終的にはカタリナの言葉で自分を取り戻したラファエルの意志によって消滅させられる。 スザンナ・ランドール(Susanna Randall) 第一王子ジェフリーの婚約者。ランドール侯爵家次女。 実はラーナ・スミスと同一人物。詳細は#魔法省を参照。 セリーナ・バーグ(Selena Burke) 声 - 小倉唯 バーグ公爵家長女。第二王子イアンの婚約者。第3巻の主要人物。 心優しく大人しい美女。幼くして魔力が発現したことと家柄から、幼少時にはイアンの婚約者として抜擢され、セリーナ自身も親たちの政治的事情を抜きに彼に一目惚れする。しかし、成長しても魔力はさほど強くならず、学業成績も平凡で、個性が弱く影が薄いことにコンプレックスを抱くようになる。さらには愛するイアンが感情表現を苦手とするために、彼が本当に自分を愛してくれているかということにも自信を無くしてしまう。 メイスンの命令を受けた執事ルーファスに唆される形でカタリナ誘拐事件を引き起こす。人質のカタリナからイアンの本心を確かめるべきと諭されて改心し、最終的にはイアンの言葉より相思相愛であったことを知って嬉し涙を流す。事件自体もメイスンが黒幕で、闇の魔力が使われた事件として罰を免れ婚約関係が維持される。 ルーファス・ブロード(Rufus Brode) バーグ公爵家執事。第3巻の主要人物。 空色の髪と瞳を持ち、泣きボクロがある整った顔立ちに眼鏡を掛けた背の高い美青年。公爵家に仕える執事らしく、礼儀正しく紳士然としている。その正体はメイスンが潜入させたカタリナ誘拐事件の真の実行犯。事件後はソラ・スミスと名前を変え魔法省職員となる。 →詳細は#『FORTUNE・LOVER II』の重要キャラクターに相当する人物のソラ・スミスの項を参照 ラナ バーグ公爵家メイド。第3巻の登場人物。 カタリナ誘拐事件において、カタリナの世話を担当するメイド。ごくごく普通のメイドらしい外見の女性。その正体はメイスンの陰謀の内偵のために変装したラーナ・スミス。 →詳細は#魔法省のラーナ・スミスの項を参照 デービッド・メイスン メイスン男爵家当主。ルーファス(ソラ)の主。第3巻の登場人物(直接は登場せず)。 第一王子ジェフリー派に属する悪徳貴族。陰で様々な悪事を働いているものの、比較的小さなものがほとんどで、ソラの評価は小悪党であり、頭はあまり良くない。第3巻の騒動の黒幕であり、自分が支持するルーファスに王位を継承させるため、有力ライバルと見なされている第二王子イアンと第三王子ジオルドを排除しようと企てる。悪事の関係からディーク家とも繋がりがあり、闇の魔力を知って魔力の素質がある子飼いのソラに宿らせ、イアンの婚約者セリーナを間接的に操るカタリナ誘拐事件を引き起こさせる。 そもそも国家陰謀レベルの悪事を成せるほどの者でないこと、ルーファスからも計画の欠陥を認識されていた。さらにはジェフリーから悪党として注視されており、彼の依頼を受け、スザンナがラナとして調査のため潜りこんでいたほどであった。結局、第3巻の騒動の裏で証拠を固められて捕まる。 サラ 声 - 悠木碧 闇の魔力を持つ少女。第4巻から登場。 強い闇の魔力を持つ謎の少女。キース誘拐事件において真の黒幕として作中に登場し、以降、闇の魔力が関わる様々な事件を暗躍する。また、闇の魔力の術を強化するため、「闇の使い魔」や「闇の契約の書」を手に入れようとするが、これらは紆余曲折を経てすべてカタリナの所持品となっている。 ジェフリーとスザンナの調査による推測によれば、ディーク家が闇の魔力の実験・調査を行うために集めた奴隷の1人。そのほとんどが精神が壊れるなどした中にあって、強い闇の魔力を持つに至り、のちディーク家の崩壊に際して自由を得たと考えられている。また、サラは偽名で本名はない。第8巻では彼女を助け出した男がいることが明かされ、その彼を慕っている。 トマス・コールマン 声 - 宮下栄治、大木なな子(幼少期) コールマン子爵家の嫡嗣(のち廃嫡)でキースの異母兄。第4巻の主要人物。 傲慢で無能な青年貴族。かつてまだキースがコールマン家にいた時分には、娼婦の子として弟と共に彼に嫌がらせを繰り返していた。現在では肉が膨れ上がったような身体に吹き出物だらけの醜怪な外見で、カタリナからはいかにも敵役っぽいと評される。自分を過剰評価し、上手くいかないことがあるとそれをすべて周りが無能なせいだと責任転嫁して当たり散らす。その結果、廃嫡されて実弟が跡継ぎとなると、ますます非行を繰り返してトラブルを起こし続けたため、ついには子爵家では庇えないとして(トマスの目線として)僅かな金銭と粗末な一軒家を与えられ、家から追い出される。 早々に金を使い果たし、日に日に貧相になっていく生活の中で、街中で偶然にもキースを目撃し、娼婦の子にも関わらず公爵家の跡取りとして幸せそうだとして嫉妬心で憎しみが増長する。そこを闇の魔力の吸収源としてサラに目を付けられ、彼女に利用される形でキース誘拐事件を起こす。キースを痛めつけ憂さを晴らしていたものの、吸収源として日に日に衰弱しており、カタリナらがアジトに突入した時には既に瀕死状態で、そのまま拘束される。 後に回復せず、衰弱死していたことが明かされる(第6巻)。 マーシャ・キャトリー キャトリー侯爵家の令嬢。第5巻の登場人物。 メアリやソフィアには及ばないがカタリナ以上の美人で、貴族令嬢としての佇まい、知能や魔力なども勝る女性。かつてはジオルドの最有力の婚約者候補であったが、自分が蔑んでいたカタリナが婚約者となったことで、これを奪われたと考えている。その後、カタリナの悪評をバラまいて婚約破棄に持っていこうとしたが、間もなく父親が辺境に左遷され王都から離れての田舎暮らしを強いられることになる。魔法学園入学に合わせて王都に舞い戻り、カタリナの魔手から愛しの王子を救い出すという使命感に燃えるが、最終的にジオルドに制裁される。さらにかつての父親の失脚も、自分がカタリナの悪評をバラまいたせいでジオルドが制裁した結果だと知り彼を恐れる。一方でジオルドの怒りから庇われたと勘違いし、カタリナを慕うようになる。 ドラゴンを使役する男 本名不明。第6巻の登場人物。 第6巻における狸騒動の元凶。サラによって闇の使い魔「ドラゴン」の主となり、結果としてそれを恐れた森の動物たちが里に出て被害を起こすという事件を起こす。しかし、闇の使い魔の使役者として、かつてのトマスと同様に日に日に衰弱しており、最終的には意識不明のところを魔法省のローラとハートに拘束される。 意識は回復せず、トマスと同じようにこのまま衰弱死するとラーナは推測している。 サラの主 本名不明。第8巻から登場。 作中でサラが暗躍する陰謀の指令役で、彼女から慕われている男。ディーク家の崩壊に際して実験体であったサラを助け出したという。少なくともセラに接する時は非常に穏やかな言動。
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