十和田八幡平国立公園とは?

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とわだはちまんたい こくりつこうえん -こくりつこうゑん 【十和田八幡平国立公園】 ◇


十和田八幡平国立公園

写真:十和田湖
十和田湖

地図

ブナトチノキカツラがつくる天蓋透過する光は、やわらかな明るさで空間を満たし、その中を澄んだ流れてゆく。穏やかに、しかし十分な勢いを持った奥入瀬(おいらせ)の流れは、小さな淵では静まり、早瀬では岩に当たって飛沫散らし白く泡立ちながら走る。岩には緑も鮮やかなコケがつき、小島には小さな木々が育つ。植物も岩もも、すべてが調和した、繊細みずみずしい風景が、新緑紅葉にと、季節ごとに装い替えて展開する。

十和田・八甲田地域

写真:八幡平山頂にある八幡沼
八幡平山頂にある八幡沼

昭和11年十和田国立公園として指定された十和田湖奥入瀬渓流八甲田山を含む十和田八甲田地域と、31年編入された八幡平岩手山秋田駒ヶ岳を含む八幡平地域分かれ公園である。

十和田湖二重カルデラ清澄な湖で面積は61km2水深327mある。内壁水際までブナカツラなどの落葉広葉樹林に覆われているが、湖内の小カルデラである御倉(おぐら)半島には断崖が立っている。

十和田湖利用中心休屋やすみや)で施設集中し、子(ね)ノ口などと結ぶ遊覧船発着する。湖岸沿いの園地には、十和田湖シンボルともいえる高村光太郎乙女の像が立つ。ほかに子ノ口、宇部(うたるべ)、生出(おいで)、大川岱(たい)が利用拠点である。湖面展望地点としては瞰湖(かんこ)台、御鼻部(おはなべ)山などがあり、南のカルデラ上の発荷(はっか)峠からは、十和田湖全景八甲田山一望できる。

奥入瀬川十和田湖から流れ出る唯一の河川で、流出口の子ノ口から下流焼山やけやま)まで14kmが奥入渓流として知られる。十和田湖とともに明治時代から文人大町桂月等により、日本屈指の景勝地として紹介されてきた、この公園核心となるところである。国道とは別に渓流沿って遊歩道があり、探勝の便が図られている。

八甲田山八甲田大岳(1,585m)を最高峰とする山群で、青森市十和田湖を結ぶ国道挟み北八甲田と南八甲田大きく分けられる。北八甲田田茂萢(たもやち)岳にロープウェイがかかり、利用者が多い。南八甲田の駒ヶ峰、ヶ峰などはなだらかな山頂湿原を配した、静かな山である。山腹には広大ブナオオシラビソ森林広がる酸ヶ湯(すかゆ)温泉東北大学付属植物園があり一般に公開されている。明治35年雪中行軍青森歩兵第5連隊199名が遭難死したことでも知られる山である。

八幡平地域

写真:田代岱付近から望む秋田駒ヶ岳
田代付近から望む秋田駒ヶ岳

八幡平地域は、岩手山(2,038m)を最高峰とする。火山活動により形成された山岳地帯であり、公園区域に一般集落をまったく含まない岩手山盛岡市からは富士山型の姿が望めるが、山頂西側鬼ヶ城ドムなど複雑な構造を持つ複式火山であり、南部富士異名も持つ。東北側の山腹には、享保4年(1719)の噴火のとき流れ出した焼走り溶岩流がある。

写真:岩手山と焼走り溶岩流
岩手山と焼走り溶岩流

岩手山以外の山岳地形おおむねなだらかで、山麓にはブナを主に、カツラサワグルミなどの森林広がる亜高山帯一般にオオシラビソ森林となるが、秋田駒ヶ岳(1,637m)はオオシラビソを欠き、ダケカンバなどの低木林になっている稜線には湿原がよく発達し、八幡平山頂八幡沼乳頭にゅうとう)山の東にある千沼(せんしょう)ヶ原は、代表的なものである

八幡平八甲田山とともに樹氷で知られ、春の山スキー適地でもある。秋田駒ヶ岳は、コマクサエゾツツジなど高山植物宝庫として知られる。また、一帯は今も火山活動の盛んな地域であり、後生掛(ごしょがけ)や玉川温泉では噴気、噴湯などの現象が活発である。

公園内には、八甲田山周辺では酸ヶ湯(つた)など、八幡平地域では後生掛、網張(あみはり)、松川玉川乳頭温泉郷など各所温泉があり、昔ながら湯治場雰囲気を残すところも少なくない

※記事・写真等の無断転載を禁じます。

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十和田八幡平国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/08 06:42 UTC 版)

十和田八幡平国立公園(とわだはちまんたいこくりつこうえん)は、北東北に位置する国立公園青森県岩手県秋田県にまたがり、十和田湖周辺と八幡平周辺の火山群を包括する。1936年昭和11年)2月1日に十和田地区だけが十和田国立公園として、吉野熊野国立公園、富士箱根国立公園(現・富士箱根伊豆国立公園)、大山国立公園(現・大山隠岐国立公園)とともに指定されたのが始まり。1956年(昭和31年)7月10日に八幡平地域が追加されたことにより、現在の十和田八幡平国立公園に改称された。




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  1. ^ 十和田八幡平国立公園の区域図(十和田・八甲田) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  2. ^ 十和田八幡平国立公園の区域図(八幡平地域) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  3. ^ 十和田八幡平国立公園の公園紹介”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  4. ^ 国立公園の利用者数(公園、年次別) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  5. ^ 環境省自然ふれあい推進室"表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数"自然公園等利用者数調(2013年3月18日閲覧。)


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