樹氷とは? わかりやすく解説

樹氷

読み方:じゅひょう
英語:soft rime

低温条件樹木などが粒状の氷に覆われる現象意味する語。大気中の水蒸気凍結したものであり、「粗氷」や「樹霜とともに霧氷一種とされる。特に山形県蔵王の樹氷は著名であり、「アイスモンスター」とも呼ばれ重要な観光資源となっている。2014年2月に、山形大学柳沢文孝教授調査により、「樹氷」という名称の由来判明した東北帝国大学学生1922年頃に、当時別の現象指していた「樹氷」という気象用語を、誤って用いたのがきっかけだったという。

じゅ‐ひょう【樹氷】

読み方:じゅひょう

およそ氷点下5度以下に冷却した水蒸気過冷却水滴が、樹木などに吹きつけられ凍結してできた氷。気泡多く含むため白色不透明で、もろい。霧氷の一。《 冬》


樹氷

作者瀬戸内晴美

収載図書再会
出版社講談社
刊行年月1989.4
シリーズ名講談社文庫


樹氷

作者伊藤桂一

収載図書遙かな戦場実録兵隊戦記
出版社光人社
刊行年月1994.7
シリーズ名光人社NF文庫


樹氷

作者桜井哲夫

収載図書盲目王将物語
出版社土曜美術社出版販売
刊行年月1996.8


樹氷

読み方:ジュヒョウ(juhyou)

0度以下の冷たい粒が地物吹きつけられてできる白色不透明の氷

季節

分類 天文


樹氷

読み方:キバナkibana

作者 猪狩満直

ジャンル


樹氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 19:09 UTC 版)

霧氷」の記事における「樹氷」の解説

樹氷(じゅひょう、英: soft rime)は、過冷却水からなる濃霧地物衝突して凍結付着した氷層のうち、白色で脆いものをいう気温-5以下の環境で風の弱いときに顕著に発達し気泡多く含むために不透明で、白色呈する小さな粒状の氷が無数に凝集する構造で、手で触ると簡単に崩れるほど脆く、樹氷が付着している物体揺らす簡単に落ちる。風上側へ向かって羽毛状に成長し、風が強いほど風上成長するが、この様俗に海老の尻尾」とも呼ぶ。弱風時には地物全ての方向付着する日本では蔵王1914年2月15日発見され樹氷林観光資源にもなっており、樹木が完全に樹氷やによって覆われたものは「アイスモンスター」あるいは地元では「の坊」とも呼ばれるアイスモンスターの南限および西限は長野県菅平高原とされてきたが、2018年1月白山発見され国内最南端、最西端更新した。他に八甲田山八幡平伊吹山氷ノ山富士山のものが知られていて、九州中央部宮崎県五ヶ瀬町熊本県山都町周辺にまたがる九州山地高山地帯や、長崎県普賢岳でも樹氷を見ることができる。黄砂到達し始め春先には、冬季白色だった樹氷林がやや黄色味を帯びる。ドイツシュヴァルツヴァルトでも見られる。 樹氷は本来「海老の尻尾」を指す気象用語であるが、1920年代前半蔵王スキー合宿行っていた第二高等学校 (旧制)東北帝国大学学生らが「の坊」を巨大な「樹氷」と勘違いして呼んだことが発祥であることが樹氷発見から100年節目に当たる2014年山形大学実施した調査判明した。また円谷英二撮影した映画新しき土」の蔵王ロケシーンでも「樹氷」の呼び名使われたため、全国的に広まったという。 近年の調査により、現代で「樹氷」と呼ばれる気象現象は、1873年国際会議決定され気象用語では「silver thaw(凝)」であり、ほぼ透明な付着氷が「glazed frost(樹氷)」であった。しかし1877年内務省地理局が英語から気象用語翻訳する際、2つ英文入れ替わったため、「silver thaw」は「樹氷」に「glazed frost」は「凝」と訳された。凝は後に雨氷変更された。1892年には中央気象台職員誤り気づき訳語交換提案した受け入れられず現在に至ったとされる。 樹氷(スノーモンスター八ヶ岳硫黄岳にて 秋田県 森吉山・樹氷平 山形県 蔵王地蔵山付近 三重県奈良県 高見山 樹氷。ドイツ・シュヴァルツヴァルト

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樹氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 19:17 UTC 版)

マタギ (漫画)」の記事における「樹氷」の解説

三四郎ニホンオオカミ群れ追跡している。オオカミ三四郎から一定の距離を保って移動続ける。何日かの追跡三四郎カゼをひき、高熱出しながら追跡続ける。結氷し湖面で仔オオカミ遊んでいるとき、恐竜思わせる巨大な動物水中から現れオオカミくわえて水中消える。三四郎気を失い通りがかったオイ百造助けられる春になり二人は湖にウサギエサ仕掛け入れる。浮き大きな丸太である。丸太水中引き込まれその後水中から飛び出す

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樹氷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:22 UTC 版)

パナソニックホールディングス」の記事における「樹氷」の解説

ナショナルルームクーラー冷房1号機1958年発売の「ホームクーラーW-31」で、家庭用冷房先駆けとして「ホームクーラー」と命名し発売した

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