文人とは? わかりやすく解説

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ふみ‐びと【文人】

読み方:ふみびと

「文人(ぶんじん)」を訓読みにした語。

天暦三年三月つごもりの日—召して」〈高光集詞書


ぶん‐じん【文人】

読み方:ぶんじん

詩文書画など、風雅の道に心をよせている人。「—趣味

文事をもって仕える人。

「—武士国家重んずる所」〈続紀元正

律令制で、大学寮文章生(もんじょうしょう)。


もん‐にん【文人】

読み方:もんにん

作文(さくもん)の会で、詩文作るために召された人。また、特に文章生(もんじょうしょう)をいう。

「はかせ、—等召して文つくらせ」〈宇津保・菊の宴


文人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 05:11 UTC 版)

文人(ぶんじん)とは、中国の伝統社会に生じたひとつの人間類型であり、「学問を修め文章をよくする人」の意である[1]。なお、書家画家を表す「墨客」(ぼっきゃく)を合わせて、「文人墨客」ということもある。


  1. ^ 現代中国において「文人」とは中国固有の人間類型とはせず、「作家」、「著述者」、「文学者」、「知識人」と同一の言葉として認識されている。「文人」が中国の伝統社会の中で生まれた特殊な類型としているのは、むしろ日本においてであり、奇妙な認識のズレがある(中嶋2006、170頁)。
  2. ^ 関剣平 (2002). “魏晋南北朝における喫茶の文化”. 国立民族学博物館研究報告 (国立民族学博物館) 27 (2): 283-314. doi:10.15021/00004040. 


「文人」の続きの解説一覧

文人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 00:58 UTC 版)

後醍醐天皇」の記事における「文人」の解説

文人として後醍醐天皇業績には、紫式部小説『源氏物語』11世紀初頭)の研究がある。後醍醐天皇は『定家本源氏物語』や河内方註釈書水原抄』を読み込み余白に自らの見解書き入れたまた、四辻善成の『河海抄』(1360年代)の序文によれば後醍醐天皇即位間もない頃、源氏物語講演開催して自説展開し、これを聴講していた医師歌人丹波忠守(善成の師)と意気投合して、その門下入ったという。さらに、『原中最秘抄』(1364年によれば建武の新政初期公務合間を縫って河内方研究者である行阿命じて河内本源氏物語』を献上させたり、源氏物語の登場人物系図を自ら作成したりと、最も多忙な時期でも『源氏物語』研究を怠らなかったという。後醍醐天皇研究成果は、嫡孫長慶天皇直接継承され長慶『源氏物語』註釈書仙源抄』を著作している。 なお、後醍醐天皇弟弟子にあたる四辻善成の『河海抄』は、当時までの『源氏物語』既存研究列挙検討した集大成的な研究書であるが、それまで研究見られない特徴として、『源氏物語』の「延喜天暦準拠説」を主張したことが知られる。つまり、登場人物桐壺帝朱雀帝冷泉帝を、それぞれの実在醍醐天皇朱雀天皇村上天皇に結びつけ、『源氏物語』は「延喜・天暦の治」を踏まえて描かれたものとして解釈しようとしたのである。 そして、国文学研究者加藤洋介論説によれば、「『源氏物語』延喜天暦準拠説」は四辻善成独創ではなく、実は後醍醐天皇によって考え出されたものではないか、という。その論拠としては、以下のことが挙げられる後醍醐天皇延喜・天暦の治理想として掲げていた。 「延喜天暦準拠説」は『紫明抄』から発展して成立した思われるが、後醍醐天皇の師の丹波忠守後醍醐に会う以前から既に『紫明抄』を手に入れていた史証があり、したがって後醍醐が忠守から『紫明抄』を学んだ可能性は高い。 長慶天皇の『仙源抄』には後醍醐天皇研究成果記されているが、善成の『珊瑚秘抄』の解釈一致しており、偶然とは考えにくい。 善成は、後醍醐天皇『源氏物語』講釈を、村上天皇が「梨壺の五人」(『万葉集』解読と『後撰和歌集』の編纂行った五人研究者)を編成した事業喩えており、後醍醐延喜・天暦の治結び付けようとする意志が善成にも感じられる。 そして、後醍醐天皇考案した『源氏物語』延喜天暦準拠説」は、共通の師である丹波忠守を介して四辻善成伝わったではないか、という。また、後醍醐天皇にとって『源氏物語』研究とはただの趣味ではなく王権回復するための事業一部であり、したがってその意志受け継いだ善成の『河海抄』も、文学的な知見だけではなく建武政権性質理解すること無し読み解くことはできないではないか、としている。 以上の加藤論説は、日本史研究者森茂暁も「首肯される意見である」と賛同している。

※この「文人」の解説は、「後醍醐天皇」の解説の一部です。
「文人」を含む「後醍醐天皇」の記事については、「後醍醐天皇」の概要を参照ください。

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文人

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 05:47 UTC 版)

名詞

ぶんじん

  1. 詩文書画など文芸たしなむ人。
  2. 文化人文化貢献のある人。文化活動世の中貢献する人。
  3. 政府要人などで、軍人比較して軍人でない人。文民シビリアン

発音(?)

ぶ↗んじん

「文人」の例文・使い方・用例・文例

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