富士箱根伊豆国立公園とは?

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 施設 > 公園 > 東京都の公園 > 富士箱根伊豆国立公園の意味・解説 

ふじはこねいず こくりつこうえん -いづこくりつこうゑん 【富士箱根伊豆国立公園】 ◇


富士箱根伊豆国立公園

写真:長尾峠から望む仙石原
長尾峠から望む仙石原

地図

広大裾野から優美曲線を描いて次第に高まり、白雪をいただく山頂鮮烈に空を截って立つ。富士山多く日本人にとって、単に日本中心部に立つ最高峰という以上に心の奥深くに根ざし、精神的な意味をも持っている山である。だが、これは決して日本人だけの感覚ではないようだ。幕末日本に来たイギリス外交官ミットフォードは、着任翌日横浜から富士山見たときの名状しがたい興奮が、生涯消えることはないだろうと記している(『ある英国外交官明治維新』による)。富士は、日本象徴として世界通じ名山のである

人気ナンバーワンの公園

写真:富士山と山中湖
富士山山中湖

日本国立・国定公園中、最も訪れる人の多い公園である。この地域については、明治44年(1911)、帝国議会富士山中心とする地域を国設の公園にしようとする「国設大公設置ニ関スル建議」が提出され、可決された経緯がある。国立公園設置向けての、国レベルでの最初動きであるが、実現したのは昭和11年であった。このときの区域富士山箱根地区のみで、名称も富士箱根国立公園であり、その後30年伊豆半島加えて今の名称になった。また、39年には国定公園だった伊豆七島編入している。

富士山(3,776m)は成立新し火山で、近世まで活動していたため、高山植生乏しい。ハイマツもなく、低木状のカラマツ高所まで登っている。山頂への登山道は4本あるが、富士スバルライン富士山スカイライン標高2,300〜2,400mの5合目までつけられているので、一般にはこの5合目から出発することが多い。

北麓青木ヶ原樹海貞観6年864)の噴火の際、流れ出し溶岩流の上成立している。ツガヒノキミズナラブナなどからなる森林で、地表には溶岩樹形洞穴見られる北麓富士五湖火山活動によって生まれ湖沼群である。また、西南から西麓にかけては白糸の滝田貫(たぬき)湖、朝霧高原がある。

箱根地域

写真:磯の観察会
[磯の観察会]

箱根火山群は三重火山である。新旧二つ外輪山をつくる金時山明神ヶ岳など、中央火口丘神山(1,438m)や駒ヶ岳など、噴気のある大涌谷おおわくだに)、火口原仙石原泥流によりせき止められた芦ノ湖と、典型的火山地形コンパクト集合している。湯本強羅(ごうら)、塔ノ沢など、温泉も豊富である。

箱根古く修験道の地であり、また、東西交通要衝であったが、風光すぐれていることは江戸時代から知られていた。明治になると、横浜居留する外国人保養地としての評価定まり発展した。戦後復興期には有料道路ロープウェイをはじめ、宿泊施設ゴルフ場などが急速に増えた。日本有数保養地である。

伊豆地域

伊豆半島は、海岸線天城連峰などが区域含まれる相模湾面する半島東岸海岸線単調変化乏しいが、城ヶ崎海岸南端石廊(いろう)崎には、海食崖発達している。一方駿河湾面する西岸は、海食崖砂浜溺れ谷などがあって島も多く変化に富んでいる。波勝(はがち)崎の海食崖は高さ250mに達し堂ヶ島岩礁の多い断崖である。公園内や近隣伊東、熱川(あたがわ)、湯ヶ島など温泉が多い。

天城連峰万三郎岳(1,405m)を最高峰とし、万二郎岳遠笠山などを連ねる山群である。天城峠東側にはブナ林があり、八丁池モリアオガエル生息地として知られる。

伊豆諸島大島から八丈島までの伊豆七島で、いずれも火山島であり、大島の三原山三宅島雄山(おやま)は今も活動している。各島とも温暖な気候豊かな海が魅力である。御蔵(みくら)島南岸には、高さ480mに達す日本最大級海食崖がある。

鳥類では、アカコッコイイジマムシクイ主要な繁殖地である。

パークボランティアの活動

写真:パークボランティアの活動

国立公園で、来訪者マナーの向上を呼びかけ自然観察手助けしたり、美化清掃活動施設の簡単な維持補修などの作業広く大勢の人の協力求めるため、環境省では昭和60年からパークボランティアの制度始めた。

現在、全国国立公園39地区で、1,800名以上が活動している。パークボランティアは各地環境事務所募集・登録し、地区自然保護官による指導の下に、多岐にわたる活動を行っている。


※記事・写真等の無断転載を禁じます。

関連リンク


富士箱根伊豆国立公園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/02 17:14 UTC 版)

富士箱根伊豆国立公園(ふじはこねいずこくりつこうえん)は、神奈川県静岡県東京都山梨県にまたがる国立公園である。




  1. ^ 富士箱根伊豆国立公園の区域図(富士山・箱根地域) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  2. ^ 富士箱根伊豆国立公園の区域図(伊豆半島地域) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  3. ^ 富士箱根伊豆国立公園の区域図(伊豆諸島地域) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  4. ^ 富士箱根伊豆国立公園の公園紹介”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  5. ^ 国立公園の利用者数(公園、年次別) (PDF)”. 環境省. 2012年10月6日閲覧。
  6. ^ 環境省 基礎情報 富士箱根伊豆国立公園
  7. ^ 県境未定により不明
  8. ^ a b 同名の富士山の側火山である大室山 (富士山)も特別保護地区に指定されている
  9. ^ 富士山地域 - 環境省 (PDF)
  10. ^ a b c 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 日本の第四紀火山 本州の火山
  11. ^ よって、青ヶ島以南は富士箱根伊豆国立公園に含まない
  12. ^ 環境省自然ふれあい推進室"表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数"自然公園等利用者数調(2013年3月18日閲覧。)


「富士箱根伊豆国立公園」の続きの解説一覧





富士箱根伊豆国立公園と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

富士箱根伊豆国立公園に関連した本

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「富士箱根伊豆国立公園」の関連用語

富士箱根伊豆国立公園のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング

画像から探す

大山隠岐国立公園

大雪山国立公園

雲仙天草国立公園

十和田八幡平国立公園

日光国立公園

日光国立公園

伊勢志摩国立公園

大山隠岐国立公園





富士箱根伊豆国立公園のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
三省堂三省堂
Copyright (C) 2001-2017 Sanseido Co.,Ltd. All rights reserved.
株式会社 三省堂三省堂 Web Dictionary
一般財団法人自然公園財団一般財団法人自然公園財団
Copyright 2017 一般財団法人 自然公園財団 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの富士箱根伊豆国立公園 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2017 Weblio RSS